マーチの意味は?
いこうよ いこうよ
嵐の中も その羽根で飛んできたんだ
いこう いこうよ
出典: 望遠のマーチ/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央
マーチには「行進」という意味があります。
そんなところでくすぶっていないで、とにかく前に進もうよ。
サビの部分からはそのような思いが伝わってくるようです。
何かを成し遂げたくても、最後のひと押しが足りずに動けないことがあります。
そんなときに「いこうよ」って声をかけてもらえたら、どんなに心強いでしょう。
そしてこの部分と対になるようなフレーズがあります。
絶望 希望
羽根は折れないぜ もともと付いてもいないぜ
いこう いこうよ
出典: 望遠のマーチ/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央
飛び立つのは自分の力で
「その羽根で飛んできた」と言いながら「そもそも付いていない」という表現です。
ではどうやって飛んでいるのでしょうか?
それはおそらく自分自身の力でしょう。
こんな相反する表現によって本当に伝えたいことを描写するのは、藤原基央が得意とする手法です。
そしてもうひとつ、BUMP OF CHICKENならではの表現が隠されています。
「希望」と「絶望」
歌詞に登場する「希望」と「絶望」、この単語には共通して「望」の字があります。
曲の歌詞は、この一文字から世界観を押し広げて書かれたものです。
真っ先に連想されるのが『望遠鏡』ですね。
しかし『望遠』はただ遠くを映し出すだけではありません。
それが『鏡』になっているわけです。
普通の天体望遠鏡も、上下左右が逆さまに見える仕組みになっています。
逆さまの世界から物事の本質を見極めようとする。
この部分は、BUMP OF CHICKENの世界にも通じるものが感じられます。
新しい表現
幾度も登場する「いこうよ」ですが、これまであまり登場してこなかったタイプの言い回しです。
『GO』というタイトルの曲にすら、「いこう」と呼びかける表現は出てきません。
これまでの世界観を踏襲しながらも、新鮮さが感じられるのはそのためでしょう。
心はいつだって 止まれないで歌っている
繰り返す今日だって 今日だって叫んでいる
出典: 望遠のマーチ/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央
最後にオススメのフレーズを紹介したいと思います!
サビの背中を押してくれるような「いこうよ」はとても印象的です。
背中は押してあげるけど、最後に突き進むのは自分の力なんだよ。
そんな風に訴えかけてくるような感じがしませんか?
人生において迷っていること、躊躇っていること、色々あると思います。
でもこの曲を聴いたあとなら「やらずにはいられない!」って気持ちになれそうです。
言えなかった思いを大声に乗せて、今日を力強く過ごしたくなる一曲ですね。
妖怪ウォッチとコラボ!
『望遠のマーチは』は、アプリゲーム『妖怪ウォッチワールド』のCMソングになりました。
俳優の坂口健太郎が出演しているCMを、ご覧になったことがある方も多いのではないでしょうか?
子どもたちの間で社会現象にもなった妖怪ウォッチ。
02:02あたりから『望遠のマーチ』を聴くことができます。
疾走感のあるバンプのサウンドがとてもマッチしています。
妖怪ウォッチ世代の子どもは、BUMP OF CHICKENにあまり馴染みがないかもしれません。
(むしろ子どもたちの親がバンプ世代かも!?)
この歌をきっかけに親子ファンが増えていきそうですね!