それは、2016年7月に放送されたTBS系の特別番組「音楽の日」でのパフォーマンス。
「ジェットコースター・ロマンス」を披露した二人は、何を思ったか、歌の途中で司会者である中居さんのもとに歩み寄ります。
これは、後日ラジオで本人たちも振り返っていますが、もちろん予定されていなかった彼らの「アドリブ」です。
2016年当時といえば、SMAPがグループ存続についていろいろと世間を賑わしていた時期。
「音楽の日」の司会者である中居さんは、番組の進行を務めながらもSMAPとしての出演は無し、という状態でした。
KinKi Kidsの二人にとってSMAPは、その背中を見て育ってきたお兄さんのような存在です。
グループとして難しい状況に立たされている中居さんと久しぶりの共演となって、思いがけずそんなアドリブを演じてしまったのでしょうか。
普段はリハーサル通りに完璧なステージをこなす二人が取ったその行動に、放送を見ていたファンは驚きました。
そして、その裏にある彼らの気持ちを感じ取って、心が熱くなったことを覚えています。
「永遠のBLOODS」の歌詞をチェック!
ここからは、そんな「永遠のBLOODS」の歌詞を少しだけご紹介します。
夢を追う人を応援するメッセージ
ひとり空を見上げた朝は 薄い月寂しく見える
灼けた壁が続く未来が明日を追い越そうとしてる
もうゆずれない夢に背を向けずに
抱えて行こうとそう思うんだ
出典: 永遠のBLOODS/作詞:浅田信一 作曲:堂島孝平
「永遠のBLOODS」で歌われているのは、夢を追い自由に羽ばたいていこうとする人を応援するメッセージです。
生きがいを見いだせずに迎えた朝、主人公はやり切れない気分で空を見上げます。
このままでは、「灼けた壁」のような色褪せて輝きのない世界に自分の未来が取り囲まれてしまう。
そう感じた彼は「ゆずれない夢」を追い求めると決心します。
春の風を連想させる描写
追い風にふくらんだシャツのボタンをひとつ外して
地図を破り捨てて 自由を探しに行くよ
あの飛行機雲と零れ出した想いが
ガラス色の胸に浮かんでいるよ いざ此処に
出典: 永遠のBLOODS/作詞:浅田信一 作曲:堂島孝平
サビ部分での歌詞です。
「ふくらんだシャツ」という描写からは、自分の後ろから吹く追い風の強さを連想させます。
風が強い春などに経験したことがある光景です。
この「永遠のBLOODS」のリリースが2003年の4月。
春になって、新しいことを始めようという人達を勇気づける意味も含まれているのかもしれません。
少し窮屈な思いをして着ていたシャツのボタンを外すことは、それまでの生活から抜け出ることを意味するようです。
「飛行機雲」という言葉から、良く晴れた青空を思い浮かべることが出来ます。
無くしてしまう純粋な想い
雨の後の水たまりの上 消えては儚げに映る
君を僕を目に焼き付けた 想いが途切れないように
何故 いずれ僕らは無くすのだろう?
夢描く無垢な心
出典: 永遠のBLOODS/作詞:浅田信一 作曲:堂島孝平
子供の頃に思い描いた夢も、時間の流れと共にいつしかなくしてしまうものです。
こちらの歌詞では、そんな想いを「無垢な心」として言い表しています。
すべてを背負って踏み出す一歩
色づく季節の花が 抜ける河原の風が
独りになった僕の心を突いていくよ
あの頃の君の頬をつたう涙に
息づいてたものを刻んで行くよ この胸に
出典: 永遠のBLOODS/作詞:浅田信一 作曲:堂島孝平
2コーラス目のサビでの歌詞です。
こちらに登場する「色づく季節の花」という言葉からは、改めて春の風景を思い浮かべることができます。
主人公はそれ以前に大切な人との別れを経験しているのでしょうか。
「君」との思い出など、すべてを背負って新たな世界へ踏み出すことを決意します。
夢があれば孤独も怖くない
今 僕らの前に立ちはだかる
孤独さえ吹き飛ばせそうさ
出典: 永遠のBLOODS/作詞:浅田信一 作曲:堂島孝平
光一くんが間違えて歌ってしまった部分の歌詞です。
「夢を追いかける」ということは、時に孤独を伴うことを意味します。
それでも、自分が信じるものを追い求めることができれば、そんな孤独さえも問題にならない。
主人公の力強い誓いが、前向きな言葉によって綴られています。