最後に、この部分の人称の意味を考察してみましょう。

引用部分1~3行目では、ここまで繰り返されてきた「たられば」話が再び繰り広げられています。

ここでは「僕ら」と、1人称複数形で綴られていますね。

世間一般の想いを、主人公のVaundyが代弁しているかのようです。

しかし注目すべきはその直後。引用部分4行目をご覧ください。

ここでは打って変わって、「僕」と1人称単数形で綴られているのがおわかりいただけるでしょう。

この違いにこそ、Vaundyの音楽に対する熱い想いが隠されているように感じるのです。

彼は世間を賑わせたアーティストではありますが、それ以外の部分はきっとその他大勢の人々と同じ。

例外なく「たられば」話を繰り返しているのでしょう。

しかし唯一違うのは、彼には音楽があり、それを通じて世間に訴えかけることができるのです。

自分は何も特別なんかじゃない。

みんなと同じように「こうだったらいいのに…」と理想を繰り返し語ることだってある。

でも唯一手に入れた音楽の才能が、そういった人々の想いを救うための武器になることに気が付きました。

だから僕らの代表として弾き語り続けることで彼らを、そして自分自身を救おうとしているのです。

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Vaundyの名が世に広まる少し前、様々な楽曲をカバーしていたのをご存じですか?

動画がすでに削除されているのが残念ではありますが…。

彼がカバーしていた楽曲を紹介している記事がありますので、ご紹介します。

一度聞いたら忘れられない名前を授けられた彼が歌う曲は、心が全力疾走しています。石崎ひゅーいはキラキラネームではありません。歌を歌うためにこの世界に登場した彼は、夜の空を飛べるのでしょうか。

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