aiko「二人」
2008年にリリース
「二人」はaikoの23枚目のシングルで、2008年3月12日にリリースされました。
本来のリリース日は2008年3月5日の予定でしたが、制作の都合で3月12日に変更されリリースとなったそうです。
歌詞はaikoらしい言葉を使って切なく苦しい女性の心情を綴った恋愛ソングになっており、サウンドはポップというよりaikoの楽曲の中でもロック色が強い楽曲になっています。
「ビューティーラボ」のCMソングに起用
さらに「二人」は、ホーユーの「ビューティラボ/ホイップヘアカラー」のCMソングとして起用されました。
リリースから約6年が経過した2014年にタイアップとなり、この楽曲が時を越えて長く愛されていることが分かります。
アルバム「秘密」に収録
そして、「二人」はアルバム「秘密」の2曲目に収録されました。
このアルバムにはシングルとしてもリリースされた「シアワセ」「星のない世界/横顔」などが収録されています。
オリコンの週間チャートでは、4枚目のアルバムである「秋 そばにいるよ」以来の2位となり素晴らしいセールスを残しました。
ミュージックビデオ

バンド演奏のシーンが中心に描かれたミュージックビデオですが、合間合間でレトロな色合いとタッチで描かれたアニメーションが挿入されています。
ガッツリとしたバンドサウンドにそのアニメーションが良いスパイスとなって切なさを引き立てています。
それでは「二人」の歌詞を紐解いてみましょう。
「二人」の歌詞を紐解く
叶わない想いに胸を焦がす
夢中になる前に 解って良かった
もう一度だけ手が触れた後だったら
きっとダメだっただろう 怖くなってただろう
止まらぬ想いに 止まらぬ想いに
出典: 二人/作詞:AIKO 作曲:AIKO
「二人」というタイトルからは仲睦まじいカップルの様子を描いた歌詞の内容を想像しますが、あなたへの想いを押し殺すような歌詞で物語はスタートしていきます。
心の中には止まらぬ想いがありますが、止められなくなってしまう前に気付いてよかった、という内容になっており、想いを打ち明けなかった理由は何なのだろうという疑問が生まれるような歌詞になっています。
果たしてこの後の歌詞で語られていくのでしょうか。
隣に座って声を聞いた
何が好きなの?何が嫌いなの?
今 こっちを向いて笑ったの?
あたしに向かって笑ったの?
出典: 二人/作詞:AIKO 作曲:AIKO
あなたとの何気ない会話のワンシーンが描かれていますが、その会話やあなたの視線が果たして自分に向けられたものなのか不安に駆られている様子が感じ取れます。
導入の歌詞を踏まえて考察してみると、あなたにはあたし以外に笑顔を向けるような想っている相手がいるのかもしれません。
好きな人のいる相手を好きになってしまうことはつらいことです。なので、気持ちを押し殺しているのではないでしょうか。
しかし、あなたの笑顔がこちらに向けられているような気もして、思わせぶりなあなたの態度に戸惑っている様子が想像できます。
見つめられれば恥ずかしいけど
目を反らしたら気付かれそうだから
同じ様にあなたを見た 吸い込まれそうな瞬間
出典: 二人/作詞:AIKO 作曲:AIKO