性格的な問題と一度だけの過ちで
君はもう戻らない
口先の弁護じゃもう許されない
出典: 恋愛裁判/作詞:40mP 作曲:40mP
「小手先」「口先」だけでは許されないことを思い知った「僕」。
「性格的な問題」と言い訳している部分は気になりますが、言い訳はやめることにしたようです。
この後は間奏を挟み、物語は急展開を迎えます。事務員Gのピアノが印象的な間奏も、お聴き逃しなく!
2人はハッピーエンドを迎えるのか?!
互いの背負った辛さ
どこが完全犯罪?
君も僕も同じだけの悲しみを
愛した人 愛された人
互いを裁き合う宿命(さだめ)だから
出典: 恋愛裁判/作詞:40mP 作曲:40mP
愛する人に裏切られる悲しみを背負った、恋人である「君」。
一方、愛する人から裁かれる苦しみを受けた「僕」。
ここまで「フラれたくない」と歌ってきたことからも、「僕」は本来彼女のことを深く愛しているため、「愛する人に隠し事をしていた」という苦しみをも背負っているつもりかもしれません。
そもそも浮気する方が悪いのでは…というツッコミは、ここでは一旦置いておきましょう。
おそらく主人公は、浮気をしていた時は絶対にバレないだろうという自信があったのでしょう。
しかし、恋人は主人公の小さな変化からヒントを得て、浮気を見抜いたのではないでしょうか。
それは、恋人が主人公のことを好きだからこそ気づけたことではないかと考えられます。
些細な変化にも気づく相手に、完全犯罪のように隠し通すことは不可能です。
主人公は改めて、自分のしたことの愚かさや自分の甘さを認識することになったのではないかと考えられます。
そして、裏切られた悲しみや好きな人を裁くという辛さを恋人に体験させたことも、主人公は後悔しているのではないでしょうか。
その後悔があるからこそ、もう二度と恋人を裏切ることなくずっとそばにいるという決意をしたとも考えられそうです。
芽生えた覚悟
有罪判決
君は僕にどれくらいの罪を問う?
終身刑で償う覚悟
死ぬまで君だけを守るよ
出典: 恋愛裁判/作詞:40mP 作曲:40mP
自分の犯した「浮気」という罪を認め、有罪判決を受け入れた「僕」。
彼女の宣告する罰をも受け入れる覚悟はできているようです。
「終身刑」というと物騒ですが、一生をかけて「君だけを守るよ」というのですから、プロポーズと捉えても良いでしょう。
2人の喧嘩はついにハッピーエンドを迎えた、のでしょうか…?
衝撃のラスト
恋愛裁判
君が僕に教えてくれた真実
偽りの涙の後で
密かに微笑んだ小悪魔
そう、君も「有罪(ギルティ)」
出典: 恋愛裁判/作詞:40mP 作曲:40mP
プロポーズによって幸せな結末を迎えたかと思われた2人ですが、最後のサビには不穏な言葉が並びます。
「偽りの涙」「小悪魔」、そして「君も有罪」。
ドキっとさせられる終わり方が、聴き手を強く惹きつけて離さないのです。
「君」はなぜ「有罪(ギルティ)」なのか?
彼女の罪は一体何なのか…?
それは聴き手の想像に委ねられています。もしかしたら彼女もまた誰かと「一度だけの過ち」を犯していると考えることもできるでしょう。
ですが筆者は、彼女が微笑んだ理由は「自分の思い通りの結末になったから」だと考えています。
「僕」から「死ぬまで君だけを守るよ」という言葉を引き出す、そのためだけにこの裁判を起こし、「僕」への有罪判決を下したのではないか…と。
どこからが彼女の計算だったのか(もしかしたら「僕」が過ちを犯したところから…?!)はさておき、彼女の罪はこの「恋愛裁判」を起こしたことそのもの、という解釈もできるのではないでしょうか。