歌詞解釈

くるり歌詞の世界は独特ですし、岸田繁さん本人が”中身は空っぽ”と言っています。

自分でも伝えたいことが曖昧な楽曲のようなので、無理に解釈するほどでもないかもしれませんが、筆者なりに解釈してみました。

その線は水平線
新しい靴履いて
時代を飛び越えろ
荒らされた土を踏みしめて

出典: その線は水平線/作詞:岸田繁 作曲:岸田繁

目の前に水平線が広がっています。

近くの地面を見るとデコボコしているのが分かりますが、遠くに見える水平線はまっすぐに伸びています。

そんな舗装されていない荒れた道を歩いて行くのです。

誰も歩いていない汚い道を、新しい靴、つまり新しい気持ちを持って歩き出します。

働いたぶんだけ
陽の光浴びればいい
脳ミソは関係ない
当たり前の愛を貫けよ

出典: その線は水平線/作詞:岸田繁 作曲:岸田繁

太陽はさんさんと
染みたれた涙乾かして
その線は水平線
大きな大きな水たまりだよ

出典: その線は水平線/作詞:岸田繁 作曲:岸田繁

頬を流れた涙を太陽が乾かしていきます。

涙が頬を伝った跡を、水平線と呼んでいるのかもしれません。

土に落ちた涙はすぐ見えなくなってしまいます。小さな1滴です。

ですが、その1滴はとても貴重なものなので”大きな大きな水たまり”と歌っているのです。

涙は大きさで語ることが出来ませんからね。

終わりに

今回はくるりの「その線は水平線」について紹介させて頂きました。

制作の段階から封入されているおりがみまで、最初から最後までくるりワールド全開でしたね。

このよく分からない、不思議な世界に引き寄せられてくるりを聴いてしまうのかもしれません。

中身がないと岸田繁さんが言っていましたが、そこがくるりの良さではないでしょうか。

岸田繁さんの作る音楽に中身が無いとすれば、こちらも理由もなくくるりを聴いているのかもしれません。

面白い関係性です。この距離感を保ったままこれからもくるりは音楽活動を続けることでしょう。

スコップで地面を掘っているMVが浮かんできます。

”陽の光”は”陽の目を見る”に近いニュアンスがあると思います。

努力した分だけ認められれば良いのです。その努力は無心なもので、我に帰ることなく夢中で没頭することでしょう。

本当に愛があるものなら、夢中で貫くことができるのです。

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