indigo la End「ほころびごっこ」の歌詞を独自解釈！幸福に慣れない人間が送る「ごっこ」とは

「あなた」からの愛情を受け入れることで今までの人生が報われていく。

しかし、それはまだ「想像の範囲」だったよう……。

ようやく幸せを求め始めたと思ったら、まだまだ主人公の中には迷いがある様子です。

心の闇というのはそう簡単に消えるものではないのでしょう。

主人公が感じている痛みを「あなた」が癒してくれることを願うばかりです。

主人公が幸福に慣れるまで、愛情は「ごっこ遊び」にしかなれないようです。

しかし、そんな歪んだ形でも愛は愛。

そのことにいつか主人公も気付くでしょう。

結局最後まで主人公は愛について明確な答えを出すことができませんでした。

幸福に慣れていないが故に愛され方が分からない。

何をするにしても「これでいいの？」と手探りの日々を送っています。

何もかもに自信が持てない。

でも「あなた」を見ていると、何か確かなものが掴めそうな気がしたりしなかったり……。

迷いを振り切ることができないまま、それでも主人公は「愛」について考え続けます。

取りあえずの結論としては「愛情ごっこで手を打とう」。

それが現時点での主人公の答えです。

たとえ偽物の愛情だったとしても、信じていればいつかは本物に変わるかもしれない。

いや、最後まで偽物だったとしても、それはそれで良いのでしょう。

だってこの世にあるほとんどのものは「真似事」に過ぎないのだから。

主人公がこれからも続けていく「愛情ごっこ」。

それは諦めにも似た覚悟だったのではないでしょうか？

真実の愛を知らない主人公が最終的に辿り着いた答えが「愛情ごっこ」でした。

それは幸せの花の蕾が綻ぶ程度には、主人公の心を満たしたのかもしれません。

しかし、それさえも『ほころびごっこ』。

本物ってなんだろう？

そんなことを考えさせられる曲でしたね。

同じボーカルでありながら、ゲスの極み乙女。とは全く違う魅力を見せてくれるindigo la End。

2つのバンドを聴き比べてみると、改めてボーカル・川谷絵音さんの才能に感嘆することでしょう。

ゲスの極み乙女。の代表曲『ロマンスがありあまる』を紹介。

川谷絵音さんの苦悩が垣間見える歌詞に注目です。