歌詞に登場する女性は、分かれた男を追うために、すべてを捨てて飛行機に飛び乗るのです。自分の家も仕事も、友人も、生活も何もかも捨てて頭の中には別れた恋人のことしかないのです。

何が彼女をそこまでさせてしまったのでしょうか。それは彼女自身にもわかりません。

恋人への愛なのか、彼女自身にもよく分からず、まるでそれは、ミステリーのようだと、曲の最後で語っているのです。

恋人を追いかけて夜間飛行する間も彼女には常に不安がつきまとっていた?

やみくもに勢いで、飛行機にまで飛び乗って、異国の地まで追いかけたものの、やはり彼女の心には不安もありました。そのことは歌詞の中でも「すこし不安よ」というところで語られています。

 

言葉では表現できない感情を抱えながら海を渡る女性の心情とは?

そんな不安な中でも、言葉では説明できないような気持ちを抱え、会えなくなった別れた恋人への熱い感情がこみあげている様子歌詞の中から伝わってくるようです。それは、果たして彼女にとっての恋なのか、それとも愛なのかはわかりませんが、その衝動に駆られて、自らさまよっていると歌詞には出てきます。

追いかけて行った先、ロンドンで彼に無事会えるのかどうかも分からないのに、突如彼女は自分でも説明できない衝動に押し進められ、まるで夢の中をさまようように飛行機に飛び乗るのです。

夜間飛行し、もう飛び乗ったあとでは降りることも日本に戻ることもできません。そして、彼女は少しの不安とどうして自分がこんな行動に出てしまったのか分からず混乱している様子が描かれています。

 

まとめ

ここまで、中森明菜の「北ウイング」のタイトルや歌詞の意味についてをご紹介してきましたがいかがだったでしょうか?まさか、この曲のタイトルの舞台が、成田空港だなんてこの曲を聴いただけではなかなかピンとこない人もいるかもしれませんね。

ですが、成田空港と具体的に場所を知ったうえで、改めてこの曲を聴くと、場所を聴く前よりより具体的に歌詞の情景が不思議と頭の中に浮かんでくるようです。

一度は別れたはずの恋人を追い、目には見えない不思議なものに惹きつけられるように不思議と空港へ足を運ぶ女性のことを歌った歌なのですが、その女性にも、どうして自分がこんな風に空港まで来てしまったのかわからないという心情なのです。

そして、自分がどうしてこんな思い切ったことをしているのかと自分自身が理解できないまま、彼の待つ海外の街へと向かうという結末なのですが、このような気持ちになるほど、人を好きになったことがある人なら、きっとこの曲の中の女性の気持ちが理解できるかもしれません

恋の持つ力とは恐ろしいですね。

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