人見知りというハンデ
私に彼氏ができない理由は
極度の人見知りと 好きな人に気づかない鈍感さかな?
出典: 私に彼氏ができない理由/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん
いよいよサビです。
「私に彼氏ができない理由」の一端が明かされます。
人見知りは中々矯正できない性質です。
恋愛にとって人見知りであることで最初のうちなどは相手と打ち解けるのが遅くなりそう。
人見知りであることは社会生活を送る上でかなりのハンデになってしまいます。
自分が誰を好きになっているのか気付かないこともあるあるネタです。
こうした人は一方で他人から好意を寄せられていることも見逃しがち。
恋愛にはある程度の運命の悪戯が必要です。
しかしその運命にも気付かずにせっかくのチャンスを取り逃がすのもこのタイプの人でしょう。
今はリア充真っ盛りのあいみょんですが2015年頃は非リア充感満載のアーティストでした。
上述の通りこの曲があいみょんの経験に基づくのか創作なのかは分かりません。
ヴァレンタイン・デーも勝負のとき
イベント前に恋に恋する
もうバレンタイン 誰かにあげたい
私にも今年は愛する人が
突然現れること願ってたのに
出典: 私に彼氏ができない理由/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん
クリスマスだけでなくヴァレンタイン・デーも女性にとっては大きなイベントでした。
最近はハロウィーンが一番盛り上がるイベントに成長しました。
クリスマスやヴァレンタイン・デーは昔より若干大事なイベントという風格がなくなります。
しかしハロウィーンは街中で騒ぎ立てるだけのイベントです。
クリスマスやヴァレンタイン・デーのように恋人たちが浮足立つイベントは草食化で意義が薄れました。
イベントの直前だけ彼氏がいないことに焦りを感じるのは分からないでもないです。
しかし即席で彼氏を作っても長続きする保証はありません。
イベントではなく日頃の生活の中で出会い大切に愛を育ててゆく姿勢が必要でしょう。
そのことに気付かないうちは恋人ができないままだろうと思います。
冬は独り身には辛い季節
あいみょんの想像力
この季節にかぎって ひと肌も恋しくなる
でも自信がないの 今日もこたつにうずくまる
出典: 私に彼氏ができない理由/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん
冬こそ独り身が辛い季節はありません。
春や秋には恋の季節の異名がありますが冬のイメージは恋愛とリンクしないのです。
それでもあいみょんはこの歌詞の中で冬こそ彼氏が欲しいと歌います。
あいみょんは冬のイメージの価値転換を企てているのです
一方で自信がない自分がダメなのだろうとも歌います。
自信というものはこれまでの人生の積み重ねの中で育むものです。
今では時代のポップ・アイコンになったあいみょんに怖いものはないように見えます。
そんな彼女にも自信がない時期があったのでしょうか。
この曲は彼女自身の姿だけでなく創作によるエピソードを加えているはずです。
YouTubeでスペース・シャワーによるあいみょんの街角インタビューの動画を観てください。
こちらのページにリンクを貼りました。
2015年当時のあいみょんの姿を見られます。
「私に彼氏ができない理由」をアコースティック・ギターで弾き語りをしているので必見です。
愛とはリアル
理想は現実に合わせること
私に彼氏ができない理由は
理想の高さと 夢見がちな恋愛にあこがれてるからかな?
うらやましいな 楽しいんだろうな
でも逃げ出したいな この空間は少し照れくさい
出典: 私に彼氏ができない理由/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん
女性が男性に求める条件は今の日本社会の現状に照らすとハードルが高いものが多いです。
収入などの金銭面や身長などの外観の条件などに女性の男性に対する理想の高さが際立ちます。
しかしこんな男性は日本社会のごく一部にしかいないことに気付いて欲しいです。
理想の条件と現実を照らし合わせて女性の方から男性に歩み寄っていただければ少子化も食い止められるかも。
ジョン・レノンが「愛とはリアル」と歌ったことを思い出して欲しいです。
恋愛を観念的にしか捉えられない人は悲劇に見舞われることもあります。
愛とは元々肉感を伴うものです。
夏目漱石のような文豪でも愛を観念的にしか理解できない性質がありました。
中期・後期の夏目漱石の作品はそんなインテリゲンツィアが破滅してゆくという構造を持っています。
憧れているだけでは本当の愛に接近できず頭でっかちになりがちです。
これではリアルな恋愛など無理になります。