一体誰をイメージしたのか?
「栄光の男」と聞いて、誰を思い浮かべるでしょう?
過去に引退する際、皆から愛されたプロ野球選手がいました。
その人は「我が巨人軍は永久に不滅です」と言って去って行きました。
もうお分かりですよね?そう、ミスターこと長島茂雄です。
桑田佳祐がこの曲に込めた想いは、「こんなはずじゃなかった」「俺の人生なんなんだろう」と考えていた過去の想いを曲にしたものです。
ちなみに放映されたCMは、三井住友銀行のものでした。
長島茂雄の引退セレモニーなど様々な時代の映像が流れています。
歌詞を見てみよう
ハンカチを振り振り
あの人が引退(さ)るのを
立ち食いそば屋の
テレビが映してた
シラけた人生で
生まれて初めて
割箸を持つ手が震えてた
出典: https://twitter.com/hoshiryu1979/status/914120086423617536
長島茂雄の引退セレモニーは、今でも時折場面的に使われるシーンです。
テレビで映し出された長島茂雄は、プロ野球の歴史の中で栄光に包まれています。
この歌詞にはその時テレビで観た心境を表しています。
かたや栄光に包まれて引退していく男、かたやまだ無名で何もない男。
自分の人生がつまらないものに思えたのでしょう。
「永遠に不滅」と
彼は叫んだけど
信じたモノはみんな
メッキが剥がれてく
出典: https://twitter.com/LighthairShanks/status/906553977394798593
人は時々見栄を張ってしまいます。
強がって大きく見せようともしますが、そういう見栄はすぐにバレてしまうものです。
歌の中で、永久に不滅なんてものはないんだと言いたかったのかもしれません。
I will never cry.
この世に何を求めて生きている?
叶わない夢など
追いかけるほど野暮じゃない
出典: https://twitter.com/LighthairShanks/status/906553977394798593
挫折を味わうと、夢や希望も消えてしまいます。
何を生きがいにしていけばいいのか分からない、夢がなくなった人生なんてつまらない。
ここで諦めてしまうのか、追い続けるのか問いかける歌詞です。
悲しくて泣いたら
幸せが逃げて去っちまう
ひとり寂しい夜
涙こらえてネンネしな
出典: https://twitter.com/LighthairShanks/status/906553977394798593
苦しい悔しい夜もあります。
でもそこにばかり考えが行ってしまうと、ネガティブになってきます。
そんな日は何も考えようとせずに寝てしまうのが一番です。
ビルは天にそびえ
線路は地下を巡り
現代(いま)この時代(とき)こそ
「未来」と呼ぶのだろう
季節の流れに
俺は立ち眩み
浮かれたあの頃を思い出す
出典: https://twitter.com/SAS_5555/status/873907546649542657
過去が走馬灯のように思い出されることってありますよね?
辛かった日々、楽しかった日々。
思い出したその瞬間も、すぐに過去になっていきます。
未来は次々と生まれていくんです。
もう一度あの日に
帰りたいあの娘(こ)の
若草が萌えてる
艶(いろ)づいた水辺よ
出典: https://twitter.com/kako_sas/status/665319651434323968
いい思い出で終わっている恋愛は、いつ思い出してもいいものです。
青春の1ページと言いましょうか、誰にだってそんな時がありますよね。
生まれ変わってみても
栄光の男にゃなれない
鬼が行き交う世間
渡りきるのが精一杯
出典: https://twitter.com/kako_sas/status/665319651434323968
憧れても、その人になることなんてできません。
自分が自分らしく生きていけば、自ずと見えてくるものがあります。
それは苦難の道ですが、自分の人生ですから手抜きなんてできませんよね。