indigo la End「夜漁り」

indigo la End【夜漁り】歌詞の意味を解釈!なぜ会えないのか?わがままな恋について紐解くの画像

ゲスの極み乙女。でも活動を続ける川谷絵音がギターボーカルを務めるバンドindigo la End

恋愛を題材としたロマンチックな歌詞と、緻密なアンサンブルが特徴的です。

今回ご紹介するのは、2020年6月19日に配信リリースされた楽曲「夜漁り(よあさり)」。

造語だと思われる「夜漁り」という言葉にはどのような意味が隠されているのでしょうか。

今回は悲しくもロマンチックなその歌詞の意味に迫ります。

作詞を務めている川谷絵音が今回紡いだのはどのような恋の物語なのでしょうか。

「夜漁り」のMVが公開中

YouTubeでは「夜漁り」のMVが公開されています。

このMVは配信日である2020年6月19日の21時にプレミア公開された後、一般公開されました。

タイトルにもある通り、夜の時間を自分の部屋で過ごす女性の姿が映し出されている楽曲

どこか憂いを帯びた表情を見せており、楽曲の解釈の余地を広げてくれるような映像となっています。

まだご覧になっていない方は是非こちらの映像を見てから記事を読んでみてくださいね。

ある恋人たちの別れ

恋が終わる時

indigo la End【夜漁り】歌詞の意味を解釈!なぜ会えないのか?わがままな恋について紐解くの画像

グッバイ
もう戻れないからグッバイ
灯る場所には
グッバイ
たおやかな火
君のことだよ

出典: 夜漁り/作詞:川谷絵音 作曲:川谷絵音

歌詞の冒頭から誰かに対して別れを告げる主人公。

ここではその場所に戻れないということが明確に提示されています。

そのある場所というのは3行目以降の言葉によって分かる仕掛けとなっているようです。

特に6行目において場所についての具体的な説明がなされています。

その場所というのはつまり「君」のこと。

主人公はここで「君」と呼ばれている人物の元を去ったのだということが分かります。

この楽曲の根幹となるのが主人公と「君」との関係であるのだろうということが推測できる歌詞です。

「君」のことを美しい火に例えている主人公。

タイトルにある夜という言葉との組み合わせによって暗闇の中で淡く光る炎をイメージさせられます。

主人公と「君」は具体的にどのような間柄なのでしょうか。

このパートから推測できることは、今まさに恋が終わろうとしているカップルなのではないかということです。

過去の2人

indigo la End【夜漁り】歌詞の意味を解釈!なぜ会えないのか?わがままな恋について紐解くの画像

午前2時恋しくなる
過去だけは認めたまま
ああ、軽いキスも重いキスもしたけど
言ったそばから
君とはもう

出典: 夜漁り/作詞:川谷絵音 作曲:川谷絵音

そのようにして恋人に対して別れを告げた主人公ですが、ここでは「君」に対しての未練が感じられます。

深夜に人恋しくなった主人公は、過去の「君」との思い出を振り返っているのでしょう。

2人の間にあった別れのきっかけとなる出来事はどのようなものだったのでしょうか。

3〜5行目の歌詞において、その出来事の概要を推測することができるかもしれません。

主人公は、「君」との過去を思い出しながら、それと比較し今では関係性が変わってしまったと考えているのでしょう。

以前までの2人には戻れないからこそ、主人公は彼女との別れを選んだと考えられます。

燃え上がるような恋をしていたあの頃の2人には戻れないと悟ったからこそ、主人公は彼女の元を去ろうとしているのでしょう。

会うことができない理由

恋の終わり

indigo la End【夜漁り】歌詞の意味を解釈!なぜ会えないのか?わがままな恋について紐解くの画像

会えない
もう会えない
夜を漁るあいにくの御心で
燃えない
もう超えない
恋はそこに寂しく転がってる

出典: 夜漁り/作詞:川谷絵音 作曲:川谷絵音

ここからが「夜漁り」の1番のサビとなっています。

主人公にとって、もう会うことのできない存在である恋人。

彼はなぜ「会えない」と歌うのでしょうか。

その答えのヒントは3〜6行目の歌詞に隠されていると考えられます。

主人公は既に、前までのような輝きを彼女から感じることができなくなっているのではないでしょうか。

それは恋愛におけるときめきという言葉にも言い換えられるかもしれません。

この歌詞パートにおける「夜」というのは暗闇を意味していると考えられます。

つまり彼にとって恋というのは、暗闇の中で自分を照らしてくれる美しい火のようなものなのではないでしょうか。

しかしそんな恋の火も今までのようには燃えてくれなくなってしまった。

2人の間の関係が冷めていっていることが原因なのでしょう。

6行目の歌詞はまさに、2人の恋が終わった様子を表しているのでしょう。

以前までの2人に戻れないのならいっそのこと終わらせてしまおう。

もうこれ以上の関係になれないことを悟った主人公はもう彼女とは会わないと決めたのでしょう。