彼女の覚悟がうかがえるこのフレーズ。
ゴメンだよって言われたって もう怖くない
出典: ナキ・ムシ/作詞:aiko 作曲:aiko
おそらくですが告白を断られてしまっても大丈夫、という意味でしょう。
なぜ臆病だった彼女が告白を決心したのでしょうか。
彼女の背中を後押ししたのは他でもない彼への気持ちです。
好きな気持ちを伝えずにいることの方が、彼女にとっては辛かったのでしょう。
自分に嘘を吐かず素直に、というのが彼女なりのスタンス。
当たり前のようにも思えますが、恋愛において常にこの姿勢でいることは時に困難です。
泣き虫で臆病でもある彼女。
しかし彼の反応はどうであれ自分の気持ちは変わらないことに気づいたのです。
揺るぎない愛が彼女を前向きにしたといえます。
辛さも全部受け止めて
さらにラストに向けてこんな歌詞が続きます。
知りつくしてこの痛みも
声に出来ないくらいあなたを愛しいと思う喜びも
そしてあずけて 数少ない 涙のしずくを
出典: ナキ・ムシ/作詞:aiko 作曲:aiko
痛みというのは、彼を痛い程思い続ける苦しみのことでしょう。
もしくは告白の結果如何に伴う心の痛みのことかもしれません。
ですが彼女はここまで彼を愛せることを「喜び」と捉えています。
「こんなに好きな人がいるなんて、幸せな人生!」とも取れるこのフレーズ。
確かに本来好きな人がいるという状況は非常に幸せなことです。
それを彼女は再認識したのでしょう。
「片想いの苦しみや不安があっても、この愛こそが喜び」だと言っているようにも思えますね。
だからこそ、涙は彼のために流したい、というメッセージ性も感じます。
また、「ナキ・ムシ」と「数少ない涙のしずく」は矛盾しているように感じるかもしれません。
しかしここから、彼女が元々泣き虫なのではないということが分かります。
つまり彼のために感情を左右されるからこそ泣き虫になってしまうのではないでしょうか。
ですが彼女はそれすらも肯定的に受け止めています。
恋する気持ちを大事に
ありのままの気持ちを誓え
あなたにくちづけを…
出典: ナキ・ムシ/作詞:aiko 作曲:aiko
最終的に彼女が彼に告白するのかどうかは明記されていません。
しかし、歌詞を見る限り後半にいくにつれて彼女はどんどんポジティブになっていくのが分かります。
自分に正直になることで、彼女は苦しみから解放されているようにもみえます。
結果はどうであれ彼女の考え方は、どの恋愛においても一つの見本になります。
不安や恐怖が付き物の片想い。
しかしそこに対して確固たる愛情を確信したなら、自分に正直になるだけ。
そう彼女が教えてくれているとも考えられます。
恋する気持ちは決して否定すべきものではありません。
時には辛くても、その気持ちを大事にしてほしいというaikoからのメッセージも感じ取れますね。
まとめ
「ナキ・ムシ」の歌詞を解説しました。
共感を呼ぶこの曲の歌詞を紐解くと、素直になることの重要性が分かりますね。
この主人公も無事に恋愛が成就していることを願います。
さて、他のaikoの曲を歌詞解説している記事をご紹介します!
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続いて「予告」の歌詞解説の記事です。
一見恋愛とは関係のないようなタイトルにも思えますね。
ですがこの曲にもaikoのエッセンスがたっぷり詰まっています。
他にも色々な曲に関する記事があるので是非他の記事も読んでみて下さい!
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