泣き虫だしいい言葉も並べられない
出典: ナキ・ムシ/作詞:aiko 作曲:aiko
彼への募る気持ちが、より一層主人公を不安にさせているようにも見えます。
上手に恋を発展させることが出来ない自分との葛藤もあるでしょう。
恋は人をポジティブにもネガティブにもします。
実際にそういった経験のある方も多いかもしれません。
「自分の気持ちを知ってほしい」「嫌われたくない」など色々な感情が渦巻くもの。
「誰かを好きになる」という事だけで、感情が大きく揺さぶられてしまいます。
主人公も、今に限っていつも以上に臆病になっているのかもしれません。
不器用で実直な性格
さらに詳しく主人公を表す歌詞がこちらです。
笑顔も下手だし不器用だけど
苦しい程の気持ちを誓う
出典: ナキ・ムシ/作詞:aiko 作曲:aiko
主人公は比較的不器用な性格のようです。
恋愛にはあまり慣れていないのかもしれません。
自分が思うように相手との距離を縮められない状況はもどかしいもの。
相手が自分を好きかどうかわからない状況が続くのも辛いです。
そんな片想いの中では自信が無くなることもしばしば。
主人公はただでさえ臆病なので、そうした苦しみを噛み締めていることでしょう。
しかし主人公はその中でもしっかりと彼への愛を確信しています。
主人公は「この苦しさこそが彼への愛だ」と認識しているのです。
この考え方は非常にポジティブですね。
不器用ながらも、彼への想いは大きく揺るぎない。
「誓う」という言葉からもその意思の強さがうかがえます。
彼のことがとにかく大好き
苦しいほどの熱い気持ち
2番に入ると、彼への気持ちが分かるこんな歌詞があります。
唇の端から端まで
まっすぐに見つめてみたら
ゆるい目眩おそう
出典: ナキ・ムシ/作詞:aiko 作曲:aiko
相手の唇を眺めただけで軽い目まいを感じるという表現。
本当に主人公が彼に首ったけな様子がありありと分かります。
聴いている方までクラっと来てしまいそうなフレーズですね。
この分だと、目をしっかりと合わせて話すこともままならないような状態でしょう。
そうすればかえって自分の気持ちが彼にバレてしまうかもしれません。
臆病な彼女は、彼への愛を確信しながらもまだ気持ちを伝えられずにヤキモキ。
苦しくも熱い彼女の気持ちが共感を誘います。
触れたいけど触れられない
その一方で、彼女は彼に触れたいとも考えています。
思いきり抱きしめてみたい
胸が鳴る音を届けに…
出典: ナキ・ムシ/作詞:aiko 作曲:aiko
この歌詞の通り、胸の高鳴りを共有出来たらどんなにいいでしょう。
当然、好きな相手には自分を認めて包み込んでほしいものです。
自分だけが好きな気持ちをため込んでいるのは苦しくもあります。
主人公もきっとそんな気持ちでしょう。
そこで彼女は一体どうするのでしょうか。