RADIO のボリュームを ちょっと あげて
恋する声が 届くはず…
出典: RADIO/作詞:Tack&Yukky 作曲:TAKUYA
この部分、リクエストした曲が流れるタイミングで恋人に「ラジオを付けてみて!」と言っている姿が浮かんで来ませんか?
電話で直接想いを伝えるのではなくて、ラジオのパーソナリティに届けたい曲をリクエストする。
自分のことを想って選んでくれた曲がラジオから流れてくるなんて、なんて素敵な話でしょう!
一手間掛かっていることがまずグッと来ますし、採用されるかは運次第の部分もあるので余計に特別感が増します。
遠く離れた恋人を想って憂鬱な主人公
自分もラジオのようにすぐに彼のところへ行けたらいいのに…
今夜 デンパにノッテ 眠る街ぬけて…
夜行列車より光よりも 速く
ひざをかかえてても 恋にやぶれても
ぬくもりのガラスケースに いられない
出典: RADIO/作詞:Tack&Yukky 作曲:TAKUYA
ラジオのリクエストから、恋人へ想いを届けたことを感じさせたのが一回し目。
二回し目の歌詞はそれとは少しおもむきが違うようです。
ここで歌われているのは「自分もリクエストした曲のように、電波に乗って彼に会いに行けたらいいのに…」という想いではないでしょうか。
夜行列車に乗って恋人の住む街を目指そうにも、それじゃあ会うまでに時間が掛かってしまいます。
ラジオのように自分も電波に乗ることが出来たら、今すぐにでも彼に会いに行ける。
主人公は数時間後に会いたいのでも、明日会いたいのでもなく、今彼に会いたいのです。
「ぬくもりのガラスケース」というのは、恐らく恋人を想うときに抱く温かな気持ちのことではないでしょうか。
例え彼のことを想っていても、その温もりに浸れるのはポジティブな感情のときだけ。
彼のことを考えて憂鬱なときには、その感覚は味わえない…この部分はそんな表現だと感じます。
ラジオが憂鬱な気持ちを盛り上げてくれる
RADIO のボリュームを ちょっとあげて
ゆううつな シュールDAYS こえるわ
出典: RADIO/作詞:Tack&Yukky 作曲:TAKUYA
そしてここでのラジオの使われ方は、彼のことを考えて憂鬱な主人公の気持ちを盛り上げるためのもの。
きっと彼女は日常的にラジオを聴いていて、癒されることも多いのでしょう。
日常的に聴いているからこそ、曲のリクエストで想いを届けるという発想にも思い至ったのかもしれませんね。
ラジオから聴こえる音に自分を感じて欲しい!
「LISTEN」ではなくて「SEE」なのは?
FANTASTIC!! RADIO から 聞こえる…RADIO から…
JUST SWEET!! RADIO から 聞こえる…RADIO から…
OH~!! JUSTSEE!!
出典: RADIO/作詞:Tack&Yukky 作曲:TAKUYA
恋人に届けたい想いの詰まったリクエスト曲も、自分の気持ちを和ませてくれるいつものラジオにしても主人公にとって素晴らしい存在です。
そんなラジオの素晴らしさをただただ表現したサビ部分。
最後の英語の箇所がラジオなのに「JUST LISTEN」ではなくて「JUST SEE」となっているところもまた意味深。
ラジオから聴こえてくる音の中に「きっと想いが見える」のようなニュアンスを感じさせられます。
Uh Can you hear me
Oh yeah Can you
Can you hear me?
出典: RADIO/作詞:Tack&Yukky 作曲:TAKUYA
「あなたには私が聴こえる?」と問うこの部分。
ラジオから流れるリクエスト曲の中に、自分を感じて欲しいという主人公の気持ちが表れていますね。