Official髭男dism「LADY」
2017年10月にOfficial髭男dismから初となる配信限定EP「LADY」がリリースされました。
これまでのOfficial髭男dismにバラードナンバーがリード曲となることは無かったので、挑戦的だったのではないでしょうか。
どんな曲?
イントロからサビにいくまではピアノとボーカルのみで非常にしっとりしています。
サビではアコースティックギターも加わり音が少し豊かになります。
後半にかけて、しっとりと歌い上げていたボーカルの声が感情的になります。
MVはアイスリンクで撮影
Official髭男dismのMVには…
「LADY」のMVに関わらず、Official髭男dismのMVには字幕ボタンが付いており、字幕ボタンを押すと歌詞が表示されるようになっています。とても良心的ですね。
良心的といえば、以前歌番組「関ジャム 完全燃SHOW」でOfficial髭男dismの「始まりの朝」が紹介された時を思い出します。
YouTubeに「始まりの朝」の動画が上がっておらず、MVも作成されていなかったのですが、聴きたい視聴者のためにOfficial髭男dismはすぐに音源をフルでアップしました。
視聴者のことを思った優しい対応には感激させられました。もちろん、こちらにも字幕で歌詞が表示されるようになっていました。
歌詞解説
大人になりきれていない幼い歌詞
悪く聞こえるかもしれませんが「傷の舐め合い」のような恋愛ソングだと思います。愛で傷付いた身体を愛で慰めています。
寂しさに対して、人に依存することで紛らわしています。大人の恋愛というよりはまだ幼い恋愛と思われるかもしれません。
この歌詞では、慰めてもらいたいだけの女性と、本気で愛している男性の恋愛模様を描いているように感じました。
フラれたヒロインの近くにいた男が「〇〇の代わりになってあげる」という、ドラマなどでよく見かける設定ではないでしょうか。
僕らはマジックで 記憶を上書きし合った
「初めて」を独り占めしたくて
君は言ったよね 跡形も無く塗りつぶして
本当に「初めて」になれたらと
出典: LADY/作詞:藤原聡 作曲:藤原聡
本当に「初めて」になれたら、と歌っているのこの恋愛は初めてではなく、過去の苦い思いを消したいという思いを持っているのでしょう。
恋愛には、浮気、すれ違い、嘘、暴力、価値観の違いなど、沢山の理由で別れることがあると思います。
それをそんなりとただの思い出にできる人の方が少ないはずです。思い出したくない、苦い思い出になることの方が多いはずです。
男は新規保存、女は上書き保存という言葉を聞いたことがありますが、女性でもそんな簡単にどうでもいい思い出にすることは出来ないでしょう。
「フリガナ」という言葉の意味
そんな思いに2人して
年甲斐もなく「アイ」とフリガナつけた
痛くて 怖くて 嬉しくて
出典: LADY/作詞:藤原聡 作曲:藤原聡
「フリガナ」という言葉が出てきますね。
ふりがなを付けるのは主に2種類で、難しくて読みにくい漢字に付けるふりがなと、読めない当て字などに対して付けるふりがなです。
一般的に考えて、「アイ」というふりがなを付ける対象となる漢字になるのは「愛」です。
ですが、「愛」という言葉はふりがなを必要とするほど難しい感じではありません。
つまり、「愛」ではなく「慰め合う」という愛に似た行為に対してふりがなを付けています。本来愛と呼べないものを愛と呼ぼうとしているのです。
年甲斐もなく、という歌詞も出てくるので幼くて「愛」という字が読めなのでは?と思われるかもしれませんが、慰め合うという恋愛自体幼いので使われているのでしょう。