ぼくのりりっくのぼうよみ「遺書」

ぼくのりりっくのぼうよみ【遺書】歌詞の意味を徹底考察!判決の時って何のこと?残された言葉の真意に迫るの画像

ぼくりりこと、ぼくのりりっくのぼうよみは2019年1月に同名義での活動を終えました。

現在は「たなか」という名義で音楽に留まらず、様々な活動をしています。

そんな彼のぼくりり時代、最後のアルバム『没落』。

そのアルバムの1曲目に収録されている楽曲が「遺書」です。

この楽曲のタイトルが意味するのは、彼がぼくりりを締めくくることへの決意なのでしょう。

今回はそんな「遺書」の歌詞を考察していく記事となっています。

彼がこの楽曲に込めた最後の思いを読み解いていきます。

1番のAメロ

「ぼくりり」としての最後

ぼくのりりっくのぼうよみ【遺書】歌詞の意味を徹底考察!判決の時って何のこと?残された言葉の真意に迫るの画像

拝啓 見知らぬ誰かへ
この音が届いた宛先まで
墨を落とす、一文字たりとも
無駄にしないよう 満ち足りないよう

出典: 遺書/作詞:ぼくのりりっくのぼうよみ 作曲:ケンカイヨシ,ぼくのりりっくのぼうよみ

この曲はこんな歌詞から始まります。

誰かに宛てた手紙のような出だし。

歌詞の中で、この楽曲が誰かに届いてその想いが伝わることを願っているのでしょうか。

3~4行目の歌詞は、この曲へかける彼の気持ちが表現されています。

彼が身を削って作り上げてきたぼくりりという存在。

それを終わらせるにあたって、彼は何を語るのでしょうか。

数多の言葉を綴ってきましたが
致し方ないことだけが確かな
事実なんだと明らかに見ています
斑目に居ます

出典: 遺書/作詞:ぼくのりりっくのぼうよみ 作曲:ケンカイヨシ,ぼくのりりっくのぼうよみ

これまで沢山の楽曲をリリースし、歌詞を書いてきたぼくのりりっくのぼうよみ

今まで作り上げてきた作品たちのことを振り返っているようです。

2行目で「致し方ない〜」と感じているのは何故なのでしょうか。

それは、次のパートで明らかになります。

彼が「辞職」した理由

一面の銃口に囲まれて暮らすような気持ちです
蜂の巣にされるのもそう遠くない未来でしょう
そんな景色が脳裏を過ります
次第にそれしか考えられなくなっていきます
私が筆を置くことにした理由です

出典: 遺書/作詞:ぼくのりりっくのぼうよみ 作曲:ケンカイヨシ,ぼくのりりっくのぼうよみ

独りでステージに立つということは、大勢の目に独りきりで晒されるということです。

どれだけ頑張っても、すべての物事には賛否両論が巻き起こります。

彼はそんな世間の目に対して、独りで踏ん張ってきました。

しかしそれは私たちには想像もつかないほど過酷なことでもあります。

彼はそんな生活に限界を感じていたのでしょう。

このパートにはそんな彼の気持ちが滲んでいます。

これが最後の手紙です

出典: 遺書/作詞:ぼくのりりっくのぼうよみ 作曲:ケンカイヨシ,ぼくのりりっくのぼうよみ

終わりを迎えようとしているぼくのりりっくのぼうよみという存在。

彼にとってこの「遺書」が、深い意味を持つのだとこの1文から分かります。

1番のサビ

まるで走馬灯のように

ぼくのりりっくのぼうよみ【遺書】歌詞の意味を徹底考察!判決の時って何のこと?残された言葉の真意に迫るの画像

天国に辿りつくまでの
僅かな猶予さえ
永い永い走馬灯のなか
彷徨う命でしょう

出典: 遺書/作詞:ぼくのりりっくのぼうよみ 作曲:ケンカイヨシ,ぼくのりりっくのぼうよみ

「辞職」を発表してから活動を終えるまでの間に発表されたこの楽曲。

彼は、リスナーによって何度も再生されるぼくりりの音楽を走馬灯に例えているのではないでしょうか。

彼自身がいなくなっても、再生されるたびに蘇るぼくのりりっくのぼうよみという存在。

それは彼の生きた証であり、まるで走馬灯のようでもあります。

終わらせようと決めた瞬間から、彼は残りのぼくりりとしての人生を懸命に生きてきました。