続いて、こちらはBメロの歌詞です。
A misty moon
Missing you
滲む景色に膝を抱き
胸をはせる時
出典: Torches/作詞:Aimerrhythm 作曲:飛内将大
先ほどの"強く"、"優しい"情景から一転しています。
1行目は「霧に包まれた月」、2行目は「貴方を見失ってしまった」となります。
3・4行目は、それを受けた内容なのでしょう。
景色が滲んでしまっていることから、この人の目は涙で見にくくなっているのだろうと考えられます。
情景は"夜"で、もう今はそばにいない誰かを想った歌詞です。
1番サビ
感動的なサビ部分の考察
そしてサビ部分です。
Listen to me
Cleave your way again
誓いの日々が最後に放つ未来
ゆがんだ空に描いた掌たちが 頬を濡らす
You're not alone
今 灯火を抱け その闇に向け
出典: Torches/作詞:Aimerrhythm 作曲:飛内将大
1行目は「私の声を聴いて」ですね。
2行目の"cleave"が少し難しめの単語ですが、意味は"切り開きながら進む"です。
よって「あなたの進路を再び切り開いて進んでほしい」となるでしょうか。
おそらくBメロで失意の内にあった人に向けた言葉なのでしょう。
過去の思い出を糧に
3・4行目から、失ってしまった誰かというのは1人ではなく何人もいたと分かります。
その人たちと過ごした日々が、"誓いの日々"です。
もうそばには誰もいなくなってしまった。
けれども、1人ではない。
かつての日々の思い出を種火にして再び心に火を宿すこと。
そしてそれを目の前の闇に向けて照らすのだ、と声は囁くのです。
なんとも勇気をくれる歌詞です。
過去を想うことで、それを糧に人はまた立ち上がることができます。
かつて自分は1人でなかったのだから、それを想えばもう1人になることはないのです。
2番Aメロ
歌詞の引用と考察
ここから2番の歌詞になります。
It's just like a lighthouse in your hands
Like a little flag flapping in the sands
ふいに失くした意味に怯え
道を誤ることはない
出典: Torches/作詞:Aimerrhythm 作曲:飛内将大
"lighthouse"は"灯台"の意味です。
よって1行目は「まるで、あなたの手の中にある灯台のように」となります。
2行目は「砂の上ではためいていている小さな旗のように」です。
表題となっている"松明"を詩的に表現するとこのようになるのですね。