曇っている夜は暗闇しかないものの、自分が思い出すことさえすれば銀河=希望の光があるということを自分に言い聞かせている部分です。
あまり泣かなくなっても 靴を新しくしても
大丈夫だ あの痛みは 忘れたって消えやしない
出典: ray/作詞:Motoo Fujiwara 作曲:Motoo Fujiwara
伝えたかった事が きっとあったんだろうな
恐らくありきたりなんだろうけど こんなにも
出典: ray/作詞:Motoo Fujiwara 作曲:Motoo Fujiwara
君と出会った世界を愛していく
お別れした事は 出会った事と繋がっている
あの透明な彗星は 透明だから無くならない
出典: ray/作詞:Motoo Fujiwara 作曲:Motoo Fujiwara
失った悲しみよりも、出会ったことへの感謝や、二人で共有した〝透明な彗星〟について思いを巡らしている事が分かります。
◯×△どれかなんて 皆と比べてどうかなんて
確かめる間も無い程 生きるのは最高だ
出典: ray/作詞:Motoo Fujiwara 作曲:Motoo Fujiwara
世間一般の意見や、人からみた自分の見え方がどうでもいいこと、また、自分の感情や経験から生まれるこれからの生き方が〝最高だ〟と言い聞かせている部分です。
あまり泣かなくなっても ごまかして笑っていくよ
大丈夫だ あの痛みは 忘れたって消えやしない
出典: ray/作詞:Motoo Fujiwara 作曲:Motoo Fujiwara
この歌詞が出てくるのは2回目ですが、ここでは1度目よりも〝確信に満ちた感情〟として再び繰り返されています。
大丈夫だ この光の始まりには 君がいる
出典: ray/作詞:Motoo Fujiwara 作曲:Motoo Fujiwara
悲しみから抜け出せる自信にたどり着いていることが分かります。
rayの魅力にさらに迫る
アルバムを代表する一曲
冒頭でも紹介したとおり、アルバムのタイトルチューンとして「RAY」に収録されている「ray」。
大文字と小文字の違いがあるのみで、全く同じタイトルを持つ一曲です。
アルバム「RAY」のタイトルは、この曲「ray」が制作された後に考案されました。
そのことからもアルバム「RAY」、そして制作当時のBUMP OF CHICKENにとっての重要さが。
そして自分達を象徴する一曲だったことが伝わってきます。
悲しみや迷いといったネガティブな感情を受け入れ、それに寄り添いながら未来を見つめる。
そしてネガティブな苦しさも知った上で生きることは最高だと歌い上げる。
常にネガティブに寄り添いながら希望や優しさを歌ってきたBUMP OF CHICKEN。
「ray」という楽曲はそんな彼らの在り方を象徴する一曲なのです。