愛され続けるアルバムタイトルチューン
「ray」は、BUMP OF CHICKENのメジャー5thアルバム「RAY」のタイトルチューンとなっている一曲です。
2014年には、ボーカロイド「初音ミク」とのコラボバージョンを配信限定シングルとしてリリース。
オリジナルバージョンはシングルカットされておらず、アルバムでのみ聴ける楽曲となっています。
それにも関わらず、「ray」は根強い人気を持つ一曲。
BUMP OF CHICKENはメディア出演が極めて少ないバンドです。
しかし「ray」は2014年に「ミュージックステーション」で地上波初披露。
続く2015年には初出場となった紅白歌合戦でもこの曲が披露されています。
BUMP OF CHICKENにとっても、ファンにとっても特別な思い入れのある一曲といえるでしょう。
そんな「ray」という楽曲に込められたメッセージとは。
そして支持される理由はどこにあるのでしょうか。
「ray」の歌詞を紐解きながら、愛され続けるこの曲の魅力に迫っていきましょう。
『ray』の意味とは?
ray=光線 / (希望などの)光という意味。sun's ray(太陽光線)など天体関連の〝光線〟として使われることが多い単語でもあります。
Bump of chickenのVo.藤原さんは無類の天体好きであることが知られていますが、このネーミングもそんな藤原さんらしいアイディアだったと言えます。
『ray』には別名があった?
実は〝ray〟の名前が採用される前についていたのが〝記憶の光芒〟。光芒(こうぼう)とは〝細長く伸びる一筋の光〟のことで、彗星のしっぽもこの名前で呼ばれることがあります。
ただ、〝光芒〟という言葉自体が難しすぎることが理由で〝ray〟に変更されたとのこと。
BUMP OF CHICKENの歌詞の魅力とは
2001年にリリースされた『天体観測』がきっかけで、一気にブレイクした印象の強いBUMP OF CHICKENですが、ファンの間ではどのように評価されているのでしょうか?
BUMP OF CHICKENの歌詞はファンにとってどんな存在?
BUMP OF CHICKENの歌詞を聞いたファンに多く聞かれるのが次のような感想。
- 落ち込んだ時に励ましてくれる歌詞が好き
- マイナスなことも受け止めて、でも前向きに生きていくしかないと思える
BUMP OF CHICKENの歌は〝手放しでポジティブになれる〟曲よりは〝ネガティブな感情と共存しながらポジティブに生きる〟という要素が多いように思えます。
聞く人によって〝ネガティブ〟な感情はそれぞれですが、そんなマイナスな気持ちにそっと寄り添ってくれる優しさや心強さがBUMP OF CHICKENの人気の秘密と言えるでしょう。
ネガティブな悲しみや苦悩と寄り添いながら前を向く。
そうしたBUMP OF CHICKENの持つ優しく強い視線が、「ray」という一曲には存分にこめられているのです。
『ray』の歌詞を解説!
悲しみを堪え歩き続けて
お別れしたのはもっと 前の事だったような
悲しい光は封じ込めて 踵すり減らしたんだ
出典: ray/作詞:Motoo Fujiwara 作曲:Motoo Fujiwara
君といた時は見えた 今は見えなくなった
透明な彗星をぼんやりと でもそれだけ探している
出典: ray/作詞:Motoo Fujiwara 作曲:Motoo Fujiwara