愛を高らかに

車への愛を歌う

「I'm In Love With My Car」はアルバム「Night At The Opera」に収録されています。

また、シングルとして発売された「ボヘミアン・ラプソディ」のB面曲でもあります。

作詞作曲はロジャー・テイラー。

ドラマーながら、クイーンの中でも数々の名曲を生み出しています。

タイトルを和訳すると「車に首ったけ」といったところでしょうか。

車の愛好家である彼らしいタイトルです。

その姿は健在

重厚な三拍子のリズムを叩きながら、ハスキーで伸びの良い声を響かせるロジャー。

2020年の来日公演でも、その存在感は健在でした。

壮大な演奏をバックに歌い上げられるのは、とある愛の形

タイトル通りのようでいて深みがありそうなこの歌詞を、和訳しながら読み解いていきましょう。

車が好きなんだ!

冒頭からあふれる愛

The machine of a dream, such a clean machine
With the pistons a pumpin', and the hubcaps all gleam
When I'm holding your wheel
All I hear is your gear
With my hand on your grease gun
Oh it's like a disease son

出典: I'm In Love With My Car/作詞:Roger Taylor 作曲:Roger Taylor

和訳すると、このようになります。

夢のようなマシンだ
なんてカッコいいマシンだ
ピストンはガンガン動いて
ハブキャップはキラキラしてる
聞こえるのはギアの音だけ
グリースガンを握ってやれば
ビョーキみたいになっちまう

出典: I'm In Love With My Car/作詞:Roger Taylor 作曲:Roger Taylor

「machine」は直訳すると「機械」ですが、この場合は車を指します。

俺の車はとにかくイイんだ!

そんなワクワク感が伝わってくるような言葉の並びですね。

ただ、部品などの専門用語が多用されているので、車に乗らない方にはわかりづらいかもしれません。

和訳した内容を、少し詳しく見ていきましょう。

「ピストン」とは

「ピストン」はエンジンの中にある部品の一つです。

燃焼したガスの圧力を伝えたり排気ガスを外部に出す役割を担います。

これがないと車は走れない(どの部品もそうですが)、重要な部品です。

「ハブキャップ」とは

「ハブキャップ」はタイヤのホイールの中心に取り付けられるキャップです。

保護をするなどの機能もありますが、アクセサリーとしても使用されています。

実際の車を見てみるとわかりますが、この部分に車を作った企業のロゴが入っていることもしばしばです。

「グリースガン」、そして描かれている「気持ち」とは