どれだけ「あなた」を愛しているのか、どれだけ「あなた」を必要としているのか、胸が痛むほどに伝わってきます。
あなたの元以外に帰る場所なんてない。
そう、「天上天下」どこにもないのです。
うまく映画にリンクしていて、とてもファンタジックです。
「光」
15年前の楽曲とは思えない人気
2002年3月に発売された、宇多田ヒカルの10枚目のシングル曲は「光(ひかり)」でした。
宇多田ヒカルの本名が、漢字では「光」であるため、ファンは何かを感じたかも知れませんね。
2017年1月には「光 (Ray Of Hope MIX)」と記してリメイクされた配信限定シングルにもなっています。
これらはいずれも、人気ゲーム『キングダム ハーツ』シリーズの主題歌になり、楽曲の権利はこのゲームの制作にキャラクターの世界観を与えた、ウォルト・ディズニー・ミュージック・カンパニーが保持。
そのため、JASRACでの登記上は「外国作品」の扱いとなり、2002年度のJASRAC賞では外国作品賞としての受賞になりました。
ワンカメ、ワンテイク(1台の固定カメラだけを使用し、編集を加えない手法)という、15年前の愛らしい宇多田ヒカルのPVをどうぞ。
それでは、歌詞を振り返ります。
どんな時だって
たった一人で
運命忘れて
生きてきたのに
突然光の中、目が覚める
真夜中に
出典: 光/作詞:Utada Hikaru 作曲:Utada Hikaru
先読みのし過ぎなんて意味の無いことは止めて
今日はおいしい物を食べようよ
未来はずっと先だよ
僕にもわからない
出典: 光/作詞:Utada Hikaru 作曲:Utada Hikaru
若い宇多田ヒカルならではの、明るく前向きな印象です。
けれど確かに、何もわからない未来のことを考えて不安になるより、今ここにあるおいしい物を食べて、今の幸せを味わうことの方が、ずっと意味があると思います。
それは年齢とは関係ないのでしょうね。
もっと話そうよ
目前の明日のことも
テレビ消して
私のことだけを見ていてよ
出典: 光/作詞:Utada Hikaru 作曲:Utada Hikaru
そう、そしてたくさん話をしよう。
テレビなんてよそ見をしないで、「私のことだけを見て」と言えるひたむきさに打たれます。
どんなに良くたって
信じきれないね
そんな時だって
側にいるから
君という光が私を見つける
真夜中に
出典: 光/作詞:Utada Hikaru 作曲:Utada Hikaru
冒頭とは少し意味合いの違う「真夜中」のように感じます。
君が私を見つけてくれるということは、きっと希望なのでしょう。
たとえ真夜中だったとしても大丈夫。
そしてもう一度「もっと話そうよ」の部分が繰り返されて、楽曲は終わります。
まとめ
ずっと初期から、作詞・作曲は常に自らの手で行ってきた宇多田ヒカル。
今では、編曲もプログラミングも自分。
音源に収録される際のバックコーラスでさえ、「多重録音」という手法により、すべて本人が歌っているというほどに、宇多田ヒカルの楽曲は丸ごとが彼女そのものです。
「人間活動」を経て得たものや失ったものを胸に秘め、時には解き放ち、今後も宇多田ヒカルは一人のアーティストとして、そして一人の「人間」として、歩んでいくのだと思います。
できればずっと追いかけていきたいですね。
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