少々皮肉っぽいフレーズですね。

ペーパードライバーのベテランでヒッチハイクが巧いって、それもうただの運転超ド下手な人ですよね…。

路肩に止めるためにヒッチしているのでは、という。

つまり腕がないのにイキって実力があるように見せている人ということでしょうかね。

名ばかりミュージシャンや名ばかりドライバー、はたまた自称ライターのような…。

儚さを象徴的に歌い上げるサビ

3分間で何ができる?

三分間でさようならはじめまして

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同じ3分でも、出会いもあれば別れもあります。

入れ替わりが激しい音楽業界やランキングのことをいっているのかもしれませんし、人生の儚さというものを歌っているのかもしれません。

実際、東京事変は3分間をフルに使って1つの楽曲を演奏しきっています。

聴き流せば短い、集中して聴けば長い、不思議な3分間です。

逆もしかりかもしれません。

楽しんでいる時間程短く、早く終わってほしい時間ほど長く感じる。

そういう場合もあるものです。

いずれにしても、時間の感覚は主観の持ちようで大きく左右されます。

「たかが3分」という認識を、くつがえすのが同曲です。

3分間とは思えないほど濃厚でアグレッシブな曲の展開。

「3分でこれほどのことができるのか。」

と感じさせてくれます。

同時に、人によっては時間を大切にすることを考えるかもしれませんね。

対になる歌詞

格付(ランキング)のイノチは短い

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▲これが一番の歌詞で、以下は二番の歌詞です。

音楽(ミュージック)のキキメは長い

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対になっている部分です。格付けという人の決めた基準はすぐ変動してしまいますが、音楽は自分たちの基準でつくったもの。

そこにポジションやステイタスは存在せずに、純粋に自分たちの資産として生き続けます。

ミュージックとランキング

似たような語感の歌詞が気持ちの良いフレーズです。

また、この2つを対比させるのはいかにも椎名林檎らしいといえるでしょう。

大衆が支持するものを良しとする文化。

それがランキングです。

しかし同曲の歌詞ではそんな考え方に対して非常に懐疑的。

「本当に良いものはなにか」

「本当に求められているものは何か」

常にそんなものを追い求める椎名林檎だからこそ描ける歌詞でしょう。

これに対し、音楽は直感的に好き好んで選ぶものです。

それぞれが唯一無二の存在

名曲と呼ばれる歌はいつの時代になっても支持されることがあります。

時代や風潮、世論に左右されず、いつの時にも等しく効果を発する。

それが音楽の特徴です。

だからこそ、その効力は長いと歌詞で表現しているのではないでしょうか。

ラストのサビ

一番最後のサビの歌詞を見ていきましょう。

ここでは男性陣のバックコーラスと椎名林檎の歌声が混ざり合います。

曲中でもラストスパート、もしくはクライマックスといえる部分です。

それでは気になる歌詞をどうぞ!

3分の命を切らす前に

I'm your record, I keep spinning round
But now my groove is running down
Don't look back brother get it on

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意訳:「私はレコードで回り続けているわ。でも今まさにグルーブ感は落ちようとしている。

    振り返っちゃだめ、同志よ。やりきりなさい

掛け合いになっていて、前半2行の歌詞と最後の1行がせめぎ合っているようなメロです。

3分の寿命が切れかかりながら、遺言を発しているようですね。

That first bite is but a moment away
When I'm gone, take your generator, shock!
Raise the dead on your turntable
Up, up and away!

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