【モノノケダンス/電気グルーヴ】いろんな意味で衝撃のPVを解説！最後のオチを一体どう受け止める？

PVのイラストを手掛けるのは電気グルーヴと親交の深い漫画家の天久聖一さんによるものです。

天久さんは同じく電気グルーヴの「カフェ・ド・鬼（顔と科学）」のPVも手掛けています。

「モノノケダンス」の斬新なPVは石野卓球と天久さんの会話の中での思い付きから実現したと言われています。

作詞はいつものように石野卓球とピエール瀧の共同作業で行われました。

歌いだしの歌詞から水木しげるへの尊敬の念が滲み出ていますね。

また「ダンス・ヤンス・スタンス」と続く韻の踏み方が電気グルーヴならではの空気感を醸し出しています。

冒頭、1台の赤いフェラーリが山道を走っています。

車に乗るのはつのだじろう風にディフォルメされたカップルです。

突然目の前に飛び出した化け猫に驚き車は崖から転落します。

車を飛び出した彼女が目にするのはピエール瀧扮する子泣きじじいです。

このピエール瀧扮する子泣きじじいの描写がすさまじくシュールです。

頭にはパンティを被り前掛けには「凶」の文字が入っているのです。

その後下ネタ（自主規制）を1つはさんでカップルは子泣きじじいに誘われ怪しげな道を進んで行きます。

道中に出会う妖怪百鬼夜行、この先には何が待ち受けているのでしょうか？

この妖怪たちのフォルムがまた素晴らしいのです。

「敗訴」のお札を貼り付けたキョンシーにヒッピー風ファッションで決めたゾンビが登場します。

頭にDEVOというバンドの赤い帽子を被った地蔵などマニアックなキャラも混じっています。

子泣きじじいの先導のもと百鬼夜行ご一行が辿り着いたのは盆踊り会場を模した妖怪レイヴパーティーでした。

これは60年代のアメリカB級ホラー映画「死霊の盆踊り」のパロディでしょう。