神様お願い
今、走る言葉がつまづいても
くだらない話でもちゃんと聞いてよ
出典: モノノケ・イン・ザ・フィクション/作詞:チャム(.△) 作曲:渡辺壮亮
怪異たちは、琴子に話を聞いてもらいたくて仕方がありません。
一見小さな問題に見えても、怪異にとっては大問題なのです。
どんな難題でも神様がなんとかしてくれると思っていますし、事実彼女に解決できない問題はありません。
例え細くても ほどけないように
不確かな 未来でも
掴んで撃ち砕け
出典: モノノケ・イン・ザ・フィクション/作詞:チャム(.△) 作曲:渡辺壮亮
上記の歌詞は、人の噂話から生じた怪異を倒すには、ある人物の助けが必要だと表しています。
その人物こそが、宮野真守演じる桜川九郎です。
琴子と九郎、どちらが欠けてもこの事件は解決しなかったでしょう。
彼にはある特殊な性質がありました。
人間だが、幼いころに祖母(声 - 大南悠)から人魚とくだんの肉を食べさせられた影響で、不死身の身体と「未来を自分の望むものに決定できる能力」を有している。ただし、未来を決定する能力を使う際はその都度死ぬ必要がある。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/虚構推理
1行目の歌詞は、琴子に有利な未来を掴み取るために、九郎が何度も死んだことを意味しています。
「不確かな未来」を、死ぬことによって確定してきました。
そうすることで「人々の噂から怪異を生じさせる」というある人物の計画を潰そうとしていたのです。
ですが、せっかく確定した未来を撃ち砕いては元も子もありません。
つまり3行目の歌詞は「ある人物の計画を壊してしまえ」という意味でした。
このように1番は怪異から見た琴子の印象、さらには事件を終結させる方法について描かれています。
岩永琴子の目線
どんな難題でも解決
七難八苦はもういいよ
ありきたりを振りかざされても
どうせ私の連覇
出典: モノノケ・イン・ザ・フィクション/作詞:チャム(.△) 作曲:渡辺壮亮
今までいろんな苦労をさせられてきたけれど、何をされたって勝つのは「私」だと自信に満ちています。
ここではじめて「私」という一人称が使われました。
これはつまり、ここからは主人公・岩永琴子の目線になるという意味です。
先ほどまでの怪異の視点から一転して、彼女の気持ちに焦点があたっています。
どんな存在でも退治可能
銃口 切先 心臓と超常現象
忘却 人間 推理 終焉到来
モノノケトケモノ
ヒトも、果ては同じ
出典: モノノケ・イン・ザ・フィクション/作詞:チャム(.△) 作曲:渡辺壮亮
琴子自身の目線なので、攻撃の意思を明確に感じ取ることができます。
1行目の歌詞は、人の噂話から生じた怪異やその現象自体に致命傷を与えることを表していました。
大衆が気に入るような作り話をすることによって、そんな怪異は存在しないと認識を改めさせたのです。
それこそが、相手にとっては致命傷でした。
2行目の歌詞は、大衆の心理を操る琴子の推理によって、その怪異が倒されたことを意味しています。
人間の手で作り出された怪異だろうと、ダメージを負わせれば退治することは可能。
4行目の歌詞は「致命傷を負えばどんな存在でも消滅する」という意味です。
恋愛は不器用
今、溢れる言葉頼りなくて
拙い自分のことちゃんと伝えよう
例え儚くても 壊れないように
不確かな 二人でも
一緒にいたいから
出典: モノノケ・イン・ザ・フィクション/作詞:チャム(.△) 作曲:渡辺壮亮