僕は三日月の影を親指で隠して
渇いた目の奥の方へ 押し込んだんだ
道なり進む二人引きずって歩く長い影
空には夕暮れの月 赤い垂れ幕の下
揺れる肩が奏でるリズム 歩く人の波
嘘から悩み 次から次へと繰り返すだろう
夕日赤く染め 空には鳥
あたりまえの日没の中で
君は今 背中越しに何を言おうか考えてたんだろう
出典: 三日月サンセット/作詞:山口一郎 作曲:山口一郎
「君」と「僕」は、互いをとても身近にいる大切な存在だと考えているのではないでしょうか。
例えば「君」と「僕」は思春期真っ只中なんではないかと考えました。
心にもやもやを抱えたまま毎日を生きる2人。涙を流す「僕」に声をかけてくれた「君」も、「僕」と同じように弱さを抱える1人の人間だった。だからこそ「僕」に声をかけ、「僕」を励ましてくれた。
そんな風に捉えました。
そんな2人は、互いに言葉を発さなくても想いあっていることが伝わるのだと思います。
「君」と「僕」を主軸に物語が語られますが、そのほとんどが日常風景を描いたような描写なのは、何気ない毎日の中で互いを思う2人の姿を描きたかったからなのではないかと考えています。
"背中越しに"ということは、2人で一緒に帰っている姿も想像できますね。
互いを意識し始めた男女のように、少し距離を離して歩く2人。何か話しかけようとする「君」が容易に想像できる「僕」の、「君」への想いが強く感じられるように思えます。
山口一郎さんの解説では
跳ねる!テクノロック、新種サカナクション。
「三日月サンセット」には、今のサカナクションのような音遊びの複雑さはありません。
でも1曲をつくりだすのに時間をたっぷりとかける、曲づくりの仕方はこの時代から始まっていたのですね!
レクリエーション | 未来の鍵を握る学校 SCHOOL OF LOCK! サカナLOCKS!
SCHOOL OF LOCK! サカナLOCKS!
ご本人の口から説明された「三日月サンセット」の秘密。好きな女の子に向けてつくった曲だったんですね!
”運命も感じたりしていました”という辺り、何だかとても可愛らしい青春時代を送られたんだなあと思いました。
好きになった人へ向けて作った曲の中で、何気ない日常風景を描くことで相手への想いを描く山口一郎さんの歌詞センスには頭があがりません。
「三日月サンセット」はまぎれもなく名曲!
2017年5月9日、新木場STUDIO COASTでサカナクションデビュー10周年記念ライブが行なわれました。
AbemaTVで生中継も行なわれたこのイベントの中で、ファンクラブ会員が選んだサカナクションの名曲ランキングトップ40が発表されました。
1人3曲まで選べる投票だったのですが、「三日月サンセット」はなんと第4位です。ランキング40位中の第4位、「三日月サンセット」はまぎれもなく名曲だと証明された瞬間でした。
これからもサカナクションの活動が楽しみですね!
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