25カ国の言語で歌われた「レット・イット・ゴー」

2014年に公開され、254億円7,000万円を超える売上を記録し、社会現象になった「アナ雪」こと「アナと雪の女王」。
ディズニー初のダブルプリンセスの共演が話題になりましたね。
この映画の大きな魅力は、劇中で使用された曲の数々でしょう。
中でもエルサが氷の城を築くシーンで歌った「Let it go」は日本語吹き替え版「ありのままで」として大きな人気を呼びました。
なんと音楽ダウンロード数は100万以上。エルサの声を担当した松たか子さんも一躍時の人となりました!
さて、そんな「Let it go」ですが、なんと25もの言語で歌われているのですから驚きです。
ちなみにYoutube上では25ヶ国語で歌う「Let it go」を見ることができますよ! 

「ありのままで」の海外での評判は?

各国が絶賛、日本語版「Let it go」

【レット・イット・ゴー~ありのままで~/松たか子】海外の反応は?!英語版と歌詞の意味を比較してみた!の画像
日本語版「ありのままで」の海外での評判は果たしてどうだったのでしょうか?
最後の公開となる日本語吹き替え版発表後、「日本語版の「Let it go」が一番良いんじゃないか?!」という声もSNS上で多数あがりました! 
日本人だけでなく、世界各国の人に日本語版の完成度の高さが認められたのです!

日本語歌詞の誕生秘話

【レット・イット・ゴー~ありのままで~/松たか子】海外の反応は?!英語版と歌詞の意味を比較してみた!の画像
それでは、いったい「ありのままで」のどのような点が評価されたのでしょう?!
まず、松たか子さんが通常の声の吹き替えだけでなく、歌も全て担当したことにも驚きの声が上がりました。
時代の風もあいまってか、「ありのままのあなたを好きになる」という強いメッセージは人々の心を打ちました。
(ちょうどこの時はLGBTの権利を認める運動も盛んで、そうしたマイノリティの方々に勇気を与えました。)
しかし、実は「ありのままで」には他にも秘密が隠されています。
それでは、英語版との違いを徹底解説していきますよ!

英語版と日本語版の大きな違い

エリザの決意

「Let it go」の英語版と日本語版では歌詞の意味も大きく異なります。

しかし、「今まで周りに合わせてとりつくろっていた自分でいるのはもうやめよう」という固い決意が日本語版でも表現されています。

映画では実際にエルサがいる状況描写が多いのに対し、日本語版ではよりエルサの心境の変化にフォーカスされている感があります。

では、どれだけ歌詞が異なるか、歌詞の一節を比べてみましょう。

Don't let them in, don't let them see.
Be the good girl you always have to be.
Conceal, don't feel, don't let them know.
Well, now they know!

出典: Let It Go/作詞:Kristen Anderson-Lopez,Robert Lopez 作曲:Kristen Anderson-Lopez,Robert Lopez

ここのパートを意訳すると

彼らを自分の世界に入れてはいけない。

彼らに私の本当の姿を見せてはいけない。

いつも、私は良い子を演じないといけないの。

包み隠して、感情を押し殺して。決して秘密を知られてはいけない

だけど、みんなに知られてしまった。

劇中でエルサは周りのものを氷に変える力を持っており、その力で人を傷つけてしまうことを恐れた彼女は必死にその力を隠そうとします。

そんなエルサの焦りが感じられるパートです。

とまどい 傷つき 
誰にも 打ち明けずに 悩んでた
それも もう やめよう

出典: Let It Go~ありのままで~/日本語訳:高橋知伽江 作曲:Kristen Anderson-Lopez,Robert Lopez

どうですか? 

同じパートなのに随分と内容が違いますよね!

日本語版ではエルサの決意(もう変えられないことで悩むのはやめよう)がシンプルに表されていますよね。

「Let it go」=「ありのままで」は間違い?