偶然隣に座れたことも嬉しくて
あの日偶然 助手席に乗った
特別に感じたシートの熱
右肩がくすぐったくて
出典: 横顔/作詞:AIKO 作曲:AIKO
助手席から運転席まで少し距離があるはずなので、密着ではないと思うのですが、片思いの相手がそれでも隣にいるというだけで「右肩がくすぐった」いと感じる気持ち、わかりますよね。
ここまでの歌詞解釈でどこまでいっても片想いで、自分を恋愛対象としては見てくれないということから曲名に「横顔」と名付けられているのがわかりましたね。
運転中ということは「あたし」が見つめているのは「横顔」で、ここでも、「あなた」がこっちを向いてくれることはない。
かっこいいと思ったり、意識したりしてしまっている「あたし」ですが、こんな胸キュンエピソードにも皮肉なことに「横顔」というワードがついてきてしまう。
あなたに逢えない日々は長く感じる
待ちくたびれる長い毎日
きっとあなたに逢っていないせいだな
出典: 横顔/作詞:AIKO 作曲:AIKO
時間が長く感じるのは「あなたに逢っていないせい」という歌詞。
きっと、「あなた」と一緒にいる時間はあっという間に感じているのでしょうね。
次はいつ「あなた」に逢えるのかと「待ちくたびれている」姿が目に浮かびます。
「辛い時」でも「輝く術」は「あなた」
辛い時があっても輝く術も知ってるはず
電話が鳴る度に横顔が浮かぶのは
やっぱり少し切ない
あなたをいつも愛しい
出典: 横顔/作詞:AIKO 作曲:AIKO
かかってきた電話が「あなた」からだったらどんなに「辛い」ときでも「輝く」ように元気になれる。
しかし、電話のたびに「あなた」の「横顔」が浮かび、あなたからじゃないと毎回落胆してしまい、その度に「少し切な」くなるのです。
そんな風に電話だけで一喜一憂している自分のことを実感すると改めて「あなたをいつも愛しい」と思っているんだと再確認してしまうのでした。
切なさと愛しさが隣り合わせの恋愛感情が電話を通してとてもリアルに描かれていますね。
皆さんはこんな経験ありますか?
雨上がりの道で「二人」分の「足音」が聞こえること
雨上がりに二人歩いた道
足音がいつもと違ってなんだか嬉しい
出典: 横顔/作詞:AIKO 作曲:AIKO
「あなた」と歩くことで、足音が「二人」分することにも、「いつもと違ってなんだか嬉しい」と感じる「あたし」。
ささやかな幸せに溢れたキラキラした片思いは、思いを告げて壊れてしまったらと考えると宝物のようにもったいないものなのかもしれません。
それでも、片思いのままなら「あたしはとても切ない」という思いは消えないのです。
「あたし」はこれからどうするのでしょう。
ドラマのように続きが気になってしまいますね。
おわりに
「横顔」は片思いの切なさと、好きな人といることで些細なことでも感じられる幸せという、恋愛の楽しさも辛さも絶妙なバランスで描かれた曲なので、今片思い中という人はもちろん、そうでない人も気づけば感情移入しているはずです。
そんなaikoの「横顔」、ぜひ聴いてみてください。
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