HYDEの誘う美しいロックの世界
アルバム「anti」に収録
世界中から注目を浴びるHYDEが、2018年6月にしばらく休んでいたソロ活動を再開。
2019年5月5日に行われたロックフェスの直前にアルバム「anti」が公開されました!
ベストアルバム『HYDE』以来10年3ヶ月ぶりとなるアルバム作品のリリース。オリジナルアルバムとしては、前作『FAITH』以来13年2ヶ月ぶりの作品となった。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/Anti_(HYDEのアルバム)
今回紹介する「LION」の入っている「anti」は、実は10年振りにリリースされるアルバムだそう。
意外にアルバムのリリースは少なかったようですね。
待望のアルバムは、なにやら血のしたたり落ちる怖ろしいアルバム!?
ではなく、ジャケットの真ん中にあるのは「りんご」のようです。
HYDEらしく美的センスにあふれたジャケット写真は、Tシャツのデザインにありそうなおしゃれな印象ですね。
タイトルの意味は”反対者”でしょうか?
日本語でも「アンチ」という言葉が最近よく使われていますね。
リリックビデオはコチラ
使われている色は、赤・黒・白・灰色。
ロックな世界観のあるMVでは、色白な肌にバンパイアのようなメイクをしたHYDEの姿が印象的ですね。
そしてクラシカルなフォントで現れては消えていくリリック。
英語の歌詞で、HYDEは一体何を伝えようとしているのでしょうか?
ここからは、「LION」の歌詞の意味について考えていきます。
「LION」の歌詞の意味を解説
ライオン目線の歌詞に注目!
タイトルは「ライオン」ですが、ライオンについて書かれた歌詞なんてちょっと不思議な気がしませんか?
歌詞をざっと見てみると、ライオンといっても私たちのイメージするものとは全く違っていました。
今回のテーマとなったのは、アフリカにいるような野生のライオンではなく、見世物のライオン。
サーカスやショーに登場し、観客を喜ばせるあのライオンです。
ショーに登場するのはごくわずかな時間のみで、普段は檻の中に閉じ込められているライオン。
その中に自由はあるのでしょうか?
そんなライオン目線の歌詞が、ハイドの繊細な言葉で綴られているのです。
ショーの中のライオンの気持ち
どうすればいいんだ
I'm a LION in a freak show with a
twisted point of view
I feel like I'm living in lies and
I don't know what to do
出典: LION/作詞:HYDE 作曲:HYDE
まずはざっくりと和訳してみましょう。
『僕は狂気のショーの中にいるライオン
曲がったものの味方をすればね
ウソの中に生きているような感じ
何をすればいいか分からない』
見世物にされている「ライオン」の気持ちについて綴っています。
「曲がったものの味方」をしてしまうのは、何かやらされている感が強いからでしょう。
人間の方は喜んでいるけど、ライオンの気持ちはどうなのでしょうか?
「なんでこんなことしなきゃいけないんだ。」
そんな気持ちが強いのかもしれません。
人間の思うつぼにハマってしまっているライオンは、どこか違和感を抱えています。
もっとやりたいことがあるんだ
So is this as good as it gets
gonna take my chance to know
I can't wait until it's too late
I was made for so much more
出典: LION/作詞:HYDE 作曲:HYDE