【BUMP OF CHICKEN/ひとりごと】大切なものに気づく歌詞の意味をチェック！優しさって何？

ここで「僕」は改めて自分がかつて「優しさ」と思っていたことの誤りを振り返ります。

やはりかつて自分は「君に良く思われたいだけ」「僕は僕を押し付けるだけ」でした。

自分は優しくなんかない、優しくなんかなれないしなりたいとも思わないと潔く認めます。

曲の序盤、優しくなりたいけどなりかたが解らないと嘆いていた僕。

「優しさ」について考え続け、意識して優しくなることはできないのだと気付きました。

優しさを渡したいと願っていた僕は、優しさは人と人との間に在るものだという気付きを得ました。

優しさは誰かとの間に在るものであり、「一人では無理な事」でした。

そして、優しさは人と人との間に在りながら、「どちらのものでもない」のです。

渡す、貰う。あげる、返す。そういった概念とはかけ離れた無償のものでした。

誰のものでもなく、名前のないその感情に「僕」は憧れ「出会いたい」と感じます。

「ねぇ　優しさってなんだと思う」という冒頭と同じ問い。

僕は「考えなくたっていいや」と清々しさを感じるほどの答えを返します。

「考えなくたっていい」のは、「考えたって仕方ない」「分からない」からではありません。

「優しさ」は考えなくたって、人と人の間に自然に生まれるものだと今の「僕」は知っているのです。

本当の優しさはもう「僕ら知らないうちに僕らで作った」のです。

優しさは誰のものでもなく、名前もない。

そんな優しさを通して二人は出会いました。

心の外の中で、二人は出会ったのです。

「ひとりごと」は、まっすぐに純粋な心で優しさとは何かを探求した楽曲です。

優しさとは何か、という問いの答えの中のひとつであるということがタイトル「ひとりごと」に表れています。

自分なりに優しさについて考えてみよう、そんなメッセージを感じることができる名曲です。