RADWIMPS「オーダーメイド」

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メジャー6枚目のシングル

RADWIMPS「オーダーメイド」はメジャー6枚目、通算9枚目のシングルです。2008年に発売され、オリコン発売週1位を獲得しました。

哲学的な歌詞が楽しめる「オーダーメイド」は、神様との対話を描いた歌と考察されることが多く、人生観や幸福について考えるきっかけとなる楽曲です。

「オーダーメイド」のジャケットは誰もいない2つの椅子が並んでおり、シルエットのみ老人と赤子が見えます。生まれて老いていくこと、その合間に対話する相手を想像させる、奥深いジャケットですね。

アルバム「アルトコロニーの定理」収録

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「オーダーメイド」はRADWIMPS5枚目となるアルバム「アルトコロニーの定理」に収録されています。

「アルトコロニーの定理」は大ヒットした「RADWIMPS 4〜おかずのごはん〜」以降初のアルバムであり、今までバンド名を冠して発売されていたアルバムとは違う、一つの区切りを感じるアルバムとなっております。

「アルトコロニーの定理」にはまっすぐな恋愛や怒りなどの感情よりも抽象的な言葉やコンセプトに応じた比喩を優先した楽曲が多い印象で、「オーダーメイド」はそういったRADWIMPSの音楽性の変化を特徴づける1曲と捉えられます。

「オーダーメイド」の歌詞考察

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もしも自分の構成を選択できるなら

未来と過去 どちらか一つを
見れるようにしてあげるからさ
どっちがいい?

出典: オーダーメイド/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎

「オーダーメイド」の歌詞では、僕は誰かさん(おそらく神様)に自分の構成要素を尋ねられていきます。例えば、「過去と未来どちらかが見えるようにするからどちらが良いか」という質問。

私たちは当たり前のように過去しか見えず、未来は見たくても見られません。改めて質問をされたら、あなたならどちらを選びますか?

そして僕は過去を選んだんだろう
強い人より優しい人に
なれるように なれますようにと
『想い出』ってなんだか分かるように

出典: オーダーメイド/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎

歌詞の中の僕は過去を選びます。思い出が何なのかわかるように、という理由も共に。

未来を見たい、失敗したくないと願うことがありますが、もしそれが叶うならば私たちは今の尊さに気付くことがなかったかもしれません。

幸せな過去や思い出も、その価値が感じられなかったかもしれません。

そんな大切なことを気付かせてくれる「オーダーメイド」の歌詞は、私たち誰もが持っていて、持っているからこそ普段は意識もしていないことに立ち返らせてくれるのです。

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私たちは一人では生きていけない生物

二つの鼓動がちゃんと胸の
両側で鳴るのがわかるように
左は僕ので右のは君の
左は君ので右のは僕の
一人じゃどこか欠けてるように
一人でなど生きてかないように

出典: オーダーメイド/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎

歌詞の中の僕は、心臓の数や唇の数、耳の数などを選択していきます。そして、1人では生きていけない自分になっていきます

「オーダーメイド」は、自分自身で望み通りに注文できる製品のことを指します。もしも自分自身をオーダーメイドで作り上げることができるのなら、やはり私たちは1人では生きていけないように作ることでしょう。

大切な誰かとうまくいかない時や、誰にも愛されない時、人は「1人で生きていけたら」なんて願うものです。しかし、欠けているものがあるからこそ求めることは素敵なことです。

欠点があって1人で成立しないからこそ、きっと私たちは幸福な人生を求めて歩き続けられるのでしょう。

たった一人の大切な人に出会えますように

だけど僕はお願いしたんだよ
「口はひとつだけでいいです」と
僕が1人でケンカしないように
1人とだけキスができるように

出典: オーダーメイド/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎