「GUITARHYTHM VI」収録曲
BOØWY(ボウイ)が解散し、そのギタリストだった布袋寅泰さんがソロ活動を始めたのが1988年。
ということは…。
80年代以降に生まれたヤングな皆さんはBOØWYのあの熱狂ぶりをリアルタイムではご存知ないわけですね。
BOØWYの活動期間は6年
いや、80年代line・90年代lineでも「もう若くはない…」と感じている人もいるかもしれません。
それでもカラオケでBOØWYを熱唱する人生のパイセン(先輩)が、瞬時に若返る姿を目撃すると衝撃でしょう。
ヒムロック(氷室京介さん)のボーカル、HOTEI(布袋寅泰さん)のギター。
そしてまこっちゃん(高橋まことさん)のドラム、松っちゃん(松井常松さん)のベース。
深沢和明さんら初期メンバーがいた時代を含め、彼らがたった6年間で成し遂げたのはまさに偉業でした。
時を越える記憶
ただ布袋さん自身なんと62(61)line。ソロになってからのほうが圧倒的に期間は長いです。
00年代 line、10年代 lineでも布袋さんやBOØWYの大ファンという人もたくさんいるでしょう。
サブスクやCD、DVD、ブルーレイ、YouTubeなど、時代に関係なく音楽を楽しむことはできます。
そんな過去の時間が永遠に生きるかのようにギュッと凝縮された楽曲が「Thanks a Lot」。
2019年5月にリリースされた布袋さんのアルバム「GUITARHYTHM Ⅵ」に収録されています。
この「Thanks a Lot」のトレイラー映像がBOØWYファンにはたまらない貴重すぎる逸品なんです。
布袋さんのギター好きなら世代にかかわらず、時を越えて熱狂することでしょう。
そんな「Thanks a Lot」のトレイラー映像についてたっぷり解説します。
貴重なトレイラー映像
「Thank a Lot」はアルバム「GUITARHYTHM Ⅵ」のリリースに先立って、デジタル配信もされました。
流れとしては「トレイラー映像公開→デジタル配信→MV公開→アルバムリリース」という順番。
MAN WITH A MISSIONとのコラボ曲「Give It To The Universe」のデジタル配信よりも先でした。
オオカミたちとの共演の前に伝えたい絆があったのかもしれません。
さらに「Thank a Lot」のデジタル配信に先駆けて、そのトレイラー映像が公開されたということは…。
「衝撃の注目ポイントはここにある!」と早く伝えたかったのでは?とも考えられます。
レコーディングはロンドン
全体で1分あまりという短い映像ですが、とにかく内容が濃いですね。
BOØWY時代からのファンの皆さんは「ギャ~!」と叫びだしたくなる瞬間が多々あることでしょう。
喜びのあまり失神しそうなほどかもしれませんが、ひとまず興奮を抑えてクールに見ていきます。
「Thanks a Lot」がレコーディングされた場所はイギリスのロンドン。
布袋さんは2012年に活動拠点をロンドンへと移していますので、彼にとって身近なスタジオということ。
「Thanks a Lot」が収録されているアルバム「GUITARHYTHM Ⅵ」のクレジットに続いて…。
ロンドンの街並みを上空から俯瞰する映像、街角にたたずむ3人の男たち、スタジオが映し出されます。
盟友3人が集結!
最初の衝撃ポイントはなんといっても12~16秒あたりの3人の男たちの並びですね。
「布袋さんがまこっちゃんと松っちゃんと一緒にいる!」ということ。
この3人がそろってレコーディングするのは約30年ぶり。
「盟友3人がロンドンに集結!」という大事件が起きたのです。
BOØWYのギタリストとリズム隊2人。
このリズム隊2人の姿に、名前と担当楽器のテロップがわざわざ入っているところもニクイですね。
ボーカルのヒムロックだけ不在ですが、氷室京介さんは2016年にライブ活動の無期限休止を宣言されています。
「4人のBOØWYが復活してほしい」と考える人もいれば、「伝説は伝説のままでいい」という人もいるでしょう。
様々な思いが交錯するなか、それでも長い年月を経て盟友3人が再び集まったわけです。
この歴史的瞬間が映像として刻まれたことこそが奇跡!
そう考えられるでしょう。
映像はモノクロ
「GUITARHYTHM Ⅵ」の最初と最後のクレジットを別にすると、全編モノクロ映像になっています。
そのため受ける印象はなつかしさ。まるで時が止まったかのように、いつまでもあの時のまま…。
相変わらず激ヤバのロックキッズのままの3人が映し出されています。