誰かを「守ってあげたい」という感情は、好きな相手ができて初めて経験した人も多いのではないでしょうか。
そんな慈しみの感情や、相手の言葉・行動への一喜一憂など、人は恋を通して様々な感情を経験していきます。
そうした感情の経験の後なら、自分を信じて「あなた」に想いを伝えられるだろう。そんな少しの自信が主人公の中に生まれていく様子がうかがえますね。
小さな冒険
息を飲む想いは絶えず絶えず絶えず
とどまる事のない気持ちに心が溢れる
不器用なりにわざと指に触れた時
小さなあたしの体は熱くなる
出典: 初恋/作詞:AIKO 作曲:AIKO
止まらない「あなた」への想いは心から溢れ続けます。
そんな溢れる気持ちを抱えて、「わざと指に触れる」というチャレンジをする主人公。
ドキドキして熱くなりながらも勇気を出して一歩を踏み出すそんな行動は、小さいながらも大胆な冒険ですね。
偶然を装ってちょっとだけ指同士を触れさせる。それを何でもないふりをしながら、相手に自分を意識させる。
そこには、自分を見てほしいという気持ちと、それを決して直接伝えることはできないもどかしさが見事に表れています。
あなたのことが好き
胸をつく想いは絶えず絶えず絶えず
あたしはこれからもきっとあなたに焦がれる
それはささいな出来事指が触れた時
深く想う強く想うあなたの事が好き
あたしは今日も気付かれない様に
あなたの歩幅についてゆく
これ以上もう2人に距離が出来ない様に…。
出典: 初恋/作詞:AIKO 作曲:AIKO
「初恋」の歌詞では、主人公の恋の結果は描かれません。
曲中で起きた変化は、わざと「あなた」の指に触れてみる、という小さな小さな挑戦だけです。
そして、まだまだこれからも片想いで「あなた」に焦がれ続けるだろう、と主人公は思っています。
まだ恋の感情も上手くコントロールできていない主人公には、「あなた」との距離がこれ以上開かないようにするだけで精いっぱいなのでしょう。
「絶えず絶えず絶えず「や「深く想う強く想う」といったくり返しの表現に、主人公の想いの強さが表れていますね。
そんな想いを抱えながらも進展を見せないまま物語が終わる様子に、初恋のじれったくも甘酸っぱい雰囲気が感じられます。
まとめ
言葉に表せないような感情を的確に表現しているのが、aikoの書く歌詞の特徴です。
この「初恋」でも、初めての恋心に翻弄される様子や「あなた」を想って心が落ち着かない様子が、巧みな表現で描かれています。
そこには、初恋の甘酸っぱさや初々しさが目に見える形で表れています。
そんな初恋の気持ちを思い出させてくれるaikoの「初恋」。是非聴いてみてください。
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