記念すべき第1枚目のシングル「LAMP」収録
「ランプ」は記念すべきBUMP OF CHICKEN初めてのシングル「LAMP」に収録されています。
アルファベット表記の「LAMP」がシングル名、カタカナ表記の「ランプ」が曲名です。
シングル「LAMP」は1999年のインディーズ時代に発売されましたが、現在は廃盤となっています。
1枚目のシングルから、BUMP OF CHICKENの確固たる世界観が発揮されています。
それではBUMP OF CHICKENの原点とも言える「ランプ」の歌詞をご紹介していきます。
孤独な旅路
とまらない泪
小さく震える手にはマッチ 今にもランプに火を灯す
とまらぬ泪を乾かすタメ ようやく振ったなけなしの勇気
出典: ランプ/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央
何かに怯える主人公は震える手にマッチを持ち、ランプに火を灯します。
「とまらぬ泪を乾かすタメ」になけなしの勇気を奮いランプに火を灯しました。
「とまらぬ泪」ということは主人公今泣いているのでしょう。
泣きながら震える手で灯すランプ。
すがるような切なさが滲んでいます。
落としてきてしまった「夢や理想」
思いつく限りの夢や理想を 残らずポッケにつめこんできた
ポッケに開いてた穴を見つけて 泣きだす瞬間呼びかける声
出典: ランプ/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央
「思いつく限り」手あたり次第ポッケにつめこんできた夢や理想。
主人公の夢や理想はポケットに収まるほどささやかなものなのかも知れません。
ひとり歩く道の途中で拾ったわずかな「夢や理想」をポッケにつめこんできました。
かけがえのない、なけなしの「夢や理想」。
しかしそれらをつめこんだポッケには穴が開いているのを見つけてしまうのです。
必死で拾い集めた夢も理想も道の途中に落としてきてしまった。
がっくりと肩を落とし思わず泣きだしてしまう主人公。
心は今にも挫けてしまいそうです。
そのとき、どこからか自分を呼ぶ声が聞こえてきます。
ランプとの出逢い
ランプが呼びかける声
「ハロー、ハロー、気付いておくれ 君の中で待っていたんだよ
大丈夫、大丈夫、僕は君のハートに住む情熱のランプだよ」
出典: ランプ/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央
その声は「ハロー、ハロー」と主人公に呼びかけます。
「気付いておくれ 君の中で待っていたんだよ」というその声は自分の中から聞こえていたのです。
突然のことに戸惑う主人公にその声は「大丈夫、大丈夫」と優しく語りかけます。
そしてその声は言いました。
「僕は君のハートに住む情熱のランプだよ」。
今にも挫けそうになっていた主人公の前に現れた「情熱のランプ」。
主人公の中には自分でも気付かない情熱がまだ残っていたのです。
心強い友を得て失ったものを取り戻す
落とした夢 理想の類 それを探しさまよう道を
照らし出すよ ハートのランプ
今まで気付かなかった誇れるベストフレンド
出典: ランプ/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央
必死で拾い集めた夢や理想を落としてきてしまった主人公。
それを再び探しさまよいます。
その道のりを「ハートのランプ」は照らし出します。
これまで独りで夢や理想を探してきた主人公はランプと共に歩む事を心強く感じます。
そしていつしか「ハートのランプ」を「誇れるベストフレンド」と思うようになりました。
「今まで気付かなかった」ということから、「ハートのランプ」はこれまでも側にいたのでしょう。
灯は、明るいところではあまり見えません。
夢や理想を失って闇の中にいたからこそ「ハートのランプ」の灯(ともしび)に気付いたのです。