地に足の着いた歌もの重視
晴れてゆくまで 雲切れるまで
消えてゆくまで 続けこの声
出典: 湯気/作詞:星野源 作曲:星野源
SAKEROCKでマニアックな音楽を極め、ソロ活動を始めた星野源さん。
後にポップスターと称されることになる片鱗がここでも垣間見えます。
ミルキーウェイから下降し、湿気を含んだ雲も見えなくなるよう願い、地に足の着いた歌で勝負!
そんなところではないでしょうか。
ただ、宇宙まで想像したことを踏まえると、サウンドはファンク。
やはり湯気に象徴される真意は「ルーツであるブラックミュージックを忘れない」ということになります。
炊飯器だった!
湯気は死ぬまで 飯炊けるまで
繰り返すまで ゆらゆらゆら
出典: 湯気/作詞:星野源 作曲:星野源
炊飯器の湯気だった!というオチ。
さすが小劇場出身の名役者です。
しかも宇宙にまで飛んでおきながら、思いっきり地に足の着いた日常生活、食事が待ち受けています。
涙や汗はジャズとファンクを想起させたい意図が強く、泣きのブルースっぽい歌詞にはしなかったわけですね。
もちろんご飯が炊ける間に悲しみが消えたという状況も想像できます。
ただ、その原因として失恋とか、何か具体的な出来事をほのめかすことはしなかったということ。
ここでもポップスターの兆しが見えると解釈できるでしょう。
最後に
いかがでしたか?
星野源さんは「湯気」の揺らぎで、ブラックミュージックのグルーヴとウェット感を表現していました。
ご飯が炊けるまでの間だけ宇宙を想像する日常を描き、音楽愛を表現していたことになります。
決してシングルの表題曲ではないけれども、収録曲ではコアな音楽ファンを刺激するところまで踏み込む。
そんな姿勢が見られます。
Superorganism(スーパーオーガニズム)やトム・ミッシュらとコラボしたのはポップスターを極めた後。
「湯気」が好きなファンはますます星野源さんから目が離せませんね。
さて、続けてご紹介したいのは「Hello Song」。アルバム「POP VIRUS」の収録曲です。
こちらの記事で試聴動画についてご覧いただいてはいかがでしょうか。
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