ねえ聞かせて 君の好きな人は誰?
この世界が愛に満ちたらいいのにな
本能のbluesを隠さずに叫んでみてよ

出典: Speaking/作詞:大森元貴 作曲:大森元貴

1番の歌詞で「心臓のblue」だった部分は「本能のblues」になっています。

韻の踏み方はもちろん流石ですが、意味も深いです。

“blues”とはブルース音楽のことで、ブルース音楽はもともと農作業のときの叫び声にルーツがあるとも言われ、孤独感や哀しみを表現する音楽でもあります。

このことから、好きな人なんて言えるほど自分に自信がないと心を閉ざしている人にも、孤独で誰かを欲する気持ちも、愛も、叫んでいいんだと言っているのです。

そして、みんなが想いを伝え合って心が通い合えば「世界が愛に満ち」ると歌っているのです。

誰かと「通じてみて」

hey 通じてみて
最高潮で居よう
well, おいでおいで
誰もが誰もが独りと思ったりするんだ

出典: Speaking/作詞:大森元貴 作曲:大森元貴

みんな自分を「独り」と思うこともあるのだから、誰かと通じ合ってみようと呼びかけることの歌詞

みんな生きていれば孤独を感じるのは当たり前で、だからこそ「独り」じゃないと否定するために行動を起こすべきというのがMrs. GREEN APPLEの「StaRt」という曲の歌詞にも共通している考え方です。

甘えを許さない印象もありますが、ハッキリしていていいですよね。

「君はまだ気付けてない」とは、一体何のこと?

まだまだ何にも知らない
君はまだ気付けてない
誰にも話す気はない?
だけども居させてよ
曖昧な態度はいらない
哀しみにはキリがない
誰とも話す気はない?
僕には話してよ
誰かに話してよ

出典: Speaking/作詞:大森元貴 作曲:大森元貴

ここで「気付けてない」というキーワードが出ました。

割と、インタビューなどでも気づかせたいという言葉が出るMrs. GREEN APPLEですが、ここで言っている、君が気付けていないと言っていることが何なのかわかるのが次の歌詞です。

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君が一番知るべきは君自身のこと

でも君が本当に知りたいのは
ダレデモない「君自身」でしょう?
指先で飛ばすメッセージは
一体誰の何に届いてるの?

出典: Speaking/作詞:大森元貴 作曲:大森元貴

心を閉ざしている「君」に対して、「君」の好きなことや本音を訊いてきた歌詞ですが、結局「君」は心を閉ざしているフリをして、実際「君自身」のことを何にもわかっていないんじゃないかということここで言っています。

指先で飛ばす誰の何に届いているかわからないメッセージはきっとツイッターで呟くメッセージのことでしょう。

つまり、周りの人間に心を閉ざして携帯の画面ばかり見ている「君」は自分のことを何にもわかっていないと指摘しているのです。

『教えなきゃ転んじゃう様で、
学ばなきゃ怪我しちゃう様です』

出典: Speaking/作詞:大森元貴 作曲:大森元貴

そして、教えられなくても転ばないし、学ばなくても自分で考えて怪我はしないと反論したくなるこの歌詞が続くのは、こんな簡単なことをわかってないのと「君」は一緒の状態だと言っているのです。

だから、誰かと通じ合って、みんなのことや自分のことをもっと知る努力をしろというこの曲のメッセージは、愛のある毒舌ですね。

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「遊ぼう」、「飛ぼう」、もっと人生を楽しもう!

先生でも何にも知らない
親友でも何にも知らない
誰にも話す気はない?
大丈夫話してよ
曖昧な態度はいらない
遊ぼう 飛ぼう
誰にも話す気はない?
だけども話してよ
僕には教えてよ

出典: Speaking/作詞:大森元貴 作曲:大森元貴

この曲の歌詞は曲中で元気のない「君」に向けたものであると同時に、曲を聴いている人みんなに向けたものでもあります。

心を閉ざさず、目の前にいる人たちと目を見て会話すること、そして、思ったよりも自分に興味を持ってくれている人たちのことに気づき、その人たちのこと、自分のことをもっと知ることが大切だというのがこの曲でMrs. GREEN APPLEで気づいて欲しいことだったのではないでしょうか。

そして、そこに気付いてもっと楽しんで生きようと言っているのが、最後のサビで出てくる「遊ぼう」、「飛ぼう」という歌詞なのではないでしょうか。

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