過去の過ちや失敗を「ああしなければよかった」と考えて、落ち込んでしまう経験はありませんか? 「この先どうなるんだろう?」世界や仕事、恋愛に不安を覚えて、一歩も前に進めない・・・そんな経験はありませんか? 僕らは、どう生きていったって「過去」や「未来」に縛られています。 そこから逃れることはできない。 自分の人生を創っていくには、起きてしまった過去を後悔するのでも、見えない未来を心配するのでもなく、目の前に見える「今」だけを考えていくしかないのです。 こういう人生観、僕らに勇気を与えてくれる「羅針盤」のようなフレーズになっています。

遥か遠く地平線の奥の方から
心地好い風がそのヒカリ運んで
僕らを包んでく

出典: ヒカリノアトリエ/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿

雲の切れ間から薄い光が漏れ、地上を照らす・・・。 この歌詞をみてそんな情景が目に浮かびます。 そう、「天使のはしご」とか「ヤコブのはしご」と言われるあの情景。 なぜか、幸せな気持ちに包まれます。 この幸せな感覚・・・これこそ「ヒカリノアトリエ」といってもいいのかもしれません。

 
Mr.Children「ヒカリノアトリエ」の歌詞に込められた意味とは?の画像

たとえば100万回のうち
たった一度ある奇跡
ただひたむきに前を見てたら
会えるかな
空に架かる虹を今日も信じ
歩き続けよう
優しすぎる嘘で涙を拭いたら
虹はほらそこに
過去は消えず
未来は読めず
不安が付きまとう
だけど明日を変えていくんなら今
今だけがここにある
きっと
虹はもうここにある

出典: ヒカリノアトリエ/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿

ラストに向けて、これまでのフレーズを繰り返しながら、想いを伝えています。 これまでの歌詞の意味をまとめてみます。 僕らが生きているこの世界には、苦しいこと、辛いことがたくさんある。 だからといって、下を向いていてはいけない。虹(=幸せ)を探して前を向いて歩いていこう。 過去の過ちや未来の不安といったマイナスを考えるのではなく、今を生きること。 もしかしたら、また辛いことがでてくるかもしれない。 でも、そんなときは「優しすぎる嘘」という「誰か(何か)」がいる。 それで自分は、また頑張れる。 もしかしたら、そういった「誰か(何か)」に囲まれていること自体がすでに幸せなことかもしれない。 そう、「ヒカリノアトリエ」という心地いい「誰か(何か)」のいる世界の中で、僕らはまた虹という幸せを見つけるために歩き続きていく・・・。 そんな風に「ヒカリノアトリエ」の歌詞を解釈してみました。

「ヒカリノアトリエ」に込められたメッセージ

この「ヒカリノアトリエ」。これをカタカナで表現した意味はわかりませんでしたが、「光のアトリエ」よりも「ヒカリノアトリエ」の方が抽象的でより僕らの想像をかきてててくれてるような気がします。 意味としては、天使のはしごに囲まれた幸せな気持ちのいい空間、つまり、信頼できる、辛い時でも自分を励ましてくれる「誰か(何か)」に囲まれた世界を表現していると考えてみましたが、もしかしたら、様々な解釈があるかもしれません。 ミスチル歌詞や曲の特徴のひとつは、「自分が置かれている状況にあわせていろいろな解釈ができる多様性」を持っていることだと思います。 「ヒカリノアトリエ」は、困難なことがあっても前向きに歩いていく、というシンプルなテーマでしたが、その歌詞ひとつとっても様々な解釈ができる、フレーズの使い方がすばらしい。 たとえば「大量の防腐剤」や「優しすぎる嘘」、もちろんタイトルの「ヒカリノアトリエ」もそうです。 たとえば、桜井さんがライブのMCで、「こういう気持ちでこの曲をつくったんだ」と話したとしても、曲として、ひとつの作品としてそれが流れた瞬間、ミスチルの想いを離れて、自分の置かれた環境に応じた曲、歌詞として自分なりに解釈できる・・・そんな「魔力」をもっています。 なので、この「ヒカリノアトリエ」に込められたメッセージの意味は、僕らが自分なりに解釈して「自分の歌」にするしかないのかもしれません。 ここで読み解いてみた「ヒカリノアトリエ」の解釈が、あなたの「自分の歌」の参考になりますように・・・。

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