目と目が合った日も何度でも声を聞いた日も
体が痺れる程に満たされたんだ
出典: サイダー/作詞:AIKO 作曲:AIKO
以前のフレーズの繰り返しとなっていますが、彼女の失恋した後の感情を知った後だと違う風に聞こえます。
主人公にとってかけがえのない日々。
もう返ってくることはないその日常が、彼女の脳内で何度も再生されているのでしょう。
そして、その時に感じた心の動きも、思い出しています。
つい昨日のことのように思い出される、2人の思い出の数々。
彼女にとって、彼との時間が何よりも満たされる時間だったことが伝わる歌詞です。
愛することを知った
愛してるって思う事 こんな感覚なのかなって
出典: サイダー/作詞:AIKO 作曲:AIKO
これまでの恋では、愛という感覚が分からずにいた主人公。
しかし、彼との忘れられない時間を過ごしたことで、「愛する」という感覚が分かったのでしょう。
彼女にとっては、これが初恋ともいえるほどに濃密な時間だったのかもしれません。
ボトルをひっくり返しても、戻ってはこないあのシュワシュワの「サイダー」。
1度炭酸が抜けてしまった「サイダー」を飲むと、その甘さだけが舌の上に残ります。
2人の甘い思い出が、彼女の記憶の中で何度も再生されているのです。
そこには以前のような新鮮味はなく、代わりに戻ってこないという切なさが刻まれています。
「サイダー」は戻ってこない愛おしい日々を思い出す主人公の姿を描いた楽曲。
初めて心から愛した人との日々が、彼女の心の中にこれからの人生残り続けることでしょう。
初恋を思い出しながら聴きたい1曲となっています。
まとめ
今回は、aikoの「サイダー」の歌詞の意味を解説してきました。
「サイダー」のような刺激的で甘い時間も、いつかは新鮮さを失っていく。
どこか切なさを感じながらも、恋の本質を捉えた、aikoの感性の鋭さを感じる楽曲です。
彼女の才能が枯れることはないと感じさせる、その感性に瑞々しさすら感じるような楽曲でした。
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