星一つ無い空の
赤く光る航空障害灯
ずっと寝付けない
俺みたい
長い付き合いなりそうな似た者同士
出典: Who am I/作詞:R-指定 作曲:DJ松永
星の見えない大都会。
その中で光るのは「航空障害灯」です。
夜間に飛ぶ飛行機に対して、建築物が自分の存在を示すために灯すもの。
特に赤い「赤色航空障害灯」は高層ビルに設置されるもので、都会ではよく見かけるものです。
華々しく空を駆ける飛行機は、いわば主役。
それに対して地上で自分の存在を示す航空障害灯はささやかで、まるで脇役のような存在です。
けれど確かにここにいると光を発している。
そして存在しなければ飛行機も安全に飛ぶことができない、欠かせない存在です。
脇役でありながら、脇役の役割を懸命に果たしている。
そんな灯りの存在に自分の姿を重ねます。
俺の帰る場所がわかる理由とは
You & I
言葉にしなくてもそう
ちゃんと覚えてる
分かってる
俺の帰る場所はここさ
Who am I?
出典: Who am I/作詞:R-指定 作曲:DJ松永
ゆるやかなリリックは最後のフックへと続きます。
一度は見失った俺の正体。
そして俺の帰る場所がどこにあるのか。
これまでの仲間との歩みを思い返し、大切なことを思い出します。
様々な役割を演じる中で見失っていた俺の正体。
それは思い返してみれば、「仲間たちと過ごしていた自分」に他なりません。
そして忘れていた「帰る場所」。
それは「同じ目的を持ち、共に笑い合った仲間たち」の存在なのです。
その場所を思い出すことができた理由こそ、仲間たちのことを思い出したから。
言葉に出さなくても心の奥底に刻まれているもの。
それを思い出せば、また新しい「自分」を演じていけます。
役者ならずとも、多くの役割に追われ、立場に追われて自分らしさを見失うことがあるもの。
そんな時は、この曲を耳に街を歩いてみてはいかがでしょうか。
大事な仲間たちが、共に過ごした自分がいる。
そんな瞬間に立ち戻れば、ふと笑って前に進める日が待っています。
Creepy Nutsが描く「演じる世界」を深掘り!
様々な世界の生き様を描き出すCreepy Nuts。
時に「HIP-HOPらしさ」をあえて演じ、時にそのあり方に悩む…。
そうして描き出されたリリックは、「役者」という生き方と時に重なります。
「Who am I」以前にも「役者」をテーマにして描かれた一曲が「サントラ」。
ラジオ番組をきっかけに共演した菅田将暉とCreepy Nutsが、互いの生き方をリリックに乗せた一曲です。
俳優とアーティスト、それぞれの夢へ賭ける熱い想いは必聴です。
Creepy Nuts×菅田将暉【サントラ】歌詞の意味を解釈!物語は何故追いつくの?滾る想いに迫る - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
HIP-HOPユニットCreepy Nutsと俳優菅田将暉のコラボ楽曲としてリリースされた「サントラ」。ラジオ「オールナイトニッポン」での交流をきっかけに生み出されたこのナンバーは、表現を仕事とし夢を追う生き方を選んだ人間の熱く滾る想いに満ちた一曲でした。全ての夢を追う人の物語に寄り添う一曲に迫ります。
また、時に「脇役」であって主役になれない己を「助演」となぞらえた「助演男優賞」。
思えば日本の音楽シーンにおいて、ラップというカルチャーそのものが「脇役」である…。
それは日本語ラップを牽引してきたCreepy Nutsだからこそ感じるものだったのかもしれません。
そんな自分たちの生き様を悩み、時に挑戦的に描く一曲も是非チェックしてみてください。
助演男優賞(Creepy Nuts)を歌詞解釈!下剋上を狙うR-指定の渾身のリリックが心を奮わせる! - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
Creepy Nutsが歌う「助演男優賞」はコミカルだけど奥が深い、魅力的な楽曲です。助演のままでは決して終わらないCreepy Nutsの想いが詰まった歌詞とMVに注目していきます。
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