3rdシングルより「冬のダイヤモンド」を紹介…あの頃のAimerは?

【冬のダイヤモンド(Aimer)】切ない歌詞の意味を徹底解説…交わらない星の力強さと孤独が沁みるの画像

今回紹介するのはAimerの「冬のダイヤモンド」。

2012年2月23日、メジャーデビューの翌年に「雪の降る街」との両A面の3rdシングルとしてリリースされた楽曲ですね。

収録されたのは3曲で、この他に中島美嘉の「ORION」のカバーも入っていたりと「冬」をテーマにしたラインナップが並びます。

ジャケットに本人の姿がないところもまた彼女らしい要素。

白一色でシンプルに可愛らしく、冬が描かれていますね。

この頃は特にメディアにも顔を出さず、ライブもインターネットを通じたものが主体だったのでどこかミステリアスな印象でした。

最近も顔を出すようになったとは言え、ジャケットは後ろ姿などで顔がはっきりと見えないものが多いですね。

デビューからの反響で芽生えたもの

この曲のリリースはデビューから約半年後。

彼女の中で「自分はプロだ」という意識が着々と育ってきていた時期ではないでしょうか。

彼女がメジャーデビューして一番変わったことは「聴いてくれる人が居るという自覚」だといいます。

その自覚が楽曲にも影響を及ぼしているのは言わずもがな。

この曲からも、聴いてくれる人に感動してもらわんと奮闘する最中の感情が垣間見えるのではないでしょうか。

「冬のダイヤモンド」はAimerの歌唱力が堪能出来るバラードナンバー

歌詞を解釈していくにしても、どんな曲なのかイメージがあればより臨場感が出るはずです。

ここで「冬のダイヤモンド」がどんな楽曲なのか簡単にレビューしておきましょう!

緩やかな時間の流れを感じさせるサウンド

楽曲を彩るサウンドは壮大なシンセが包み込むようなイメージ。

時おり歌に絡みつくような旋律を奏でながらも、流れるように楽曲を運んでいきます。

対するリズムパートは淡々としたもので、ただ緩やかに過ぎていく時間の虚しさを表しているかのようです。

スローテンポだからこそ見えてくる繊細な表現

アレンジがシンプルな分、Aimerの歌がより引き立って聴こえてきます。

一時は喉を傷めて「歌えなくなるかもしれない」という状況も経験した彼女。

その経験が産んだ独特の粘り気を持った歌い方に魅せられているという方も多いですよね。

スローテンポのこの曲ではその歌声もさらに活きてきます。

メロ部分は一言一言をなぞるように丁寧に。

サビは裏声を交え、息も絶え絶えと言わんばかりの胸に迫る歌声を聴かせてくれます。

楽曲終盤のピアノと歌だけになるパートは、その静寂も相まってジーンと染み入るような印象。

MVなども公式のものは公開されていないので、ここで皆さんに紹介出来ないのがすごく残念ですね。

配信ダウンロードなどもありますので、気になった方はチェックしてみてください!

「冬のダイヤモンド」という言葉が表すのは

ご存知の方も多いでしょうが、タイトルの「冬のダイヤモンド」とは何なのかについても触れておきましょう。

冬の空、南東の方角に一際眩しく光る6つの1等星を結んだのが「冬のダイヤモンド」。

それぞれの星は遥か昔から変わることなく、同じ感覚を保ちながら美しくダイヤモンドを描き続けています。

おおいぬ座α星シリウス
こいぬ座α星プロキオン
ふたご座β星ポルックス
ぎょしゃ座α星カペラ
おうし座α星アルデバラン
オリオン座β星リゲル
の6つの1等星を順に結ぶと大きなダイヤモンドの形となる。これを、冬のダイヤモンドまたは冬の大六角形と言う。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/冬の大三角

冬の大三角形は冬のダイヤモンドの一部なんですよ。

こちらの方が馴染みがあるという方も多いのではないでしょうか。

Aimerは夜が好き