唇に毒をぬって
ぼくの部屋にきたでしょう?
あなたのキスで
もう体も脳も溶けてしまいそう
大キライな ぼく 19才
大キライな ぼく 19才
出典: 19才/作詞:スガシカオ 作曲:スガシカオ
ちょっとセクシーだったりどぎつい表現で聞き手を引き寄せるのはスガシカオの曲によく見られるパターンです。
この曲の冒頭の歌詞も強いインパクトがあります。
「大人の女性に弄ばれる19才の少年」的な雰囲気が見えてきます。
吐き気がするくらい
あなたの心美しいのに
何ひとつできないぼくに
どうしてキスしてくれるの?
大キライな 日々 19才
大キライな 顔 19才
クロアゲハチョウの様に
誇らしい羽根で飛びたい
くだらないって言わないで
そんな人生がいいの
いいの…
出典: 19才/作詞:スガシカオ 作曲:スガシカオ
19才と言うと、どのようなイメージを持つでしょうか。
体はもう十分大人ですが、社会的には未成年です。
高校を卒業してすぐに社会に出る人もいるでしょうが、大学に行く人も多いでしょう。
まだ一人の人間として社会で一本立ちできていない、中途半端な状態という感じがします。
自意識も強くなってくる時期でしょう。そんな中途半端な自分がイヤで仕方がない、そんな気分になることもあると思います。
実際にこの曲は、スガシカオが大学受験に失敗した頃のことを歌ったものと言われています。
若者のリアルな気持ちを書いていると言われるのは、実体験が元になっているからなのかもしれません。
汚れてる魂だけを
取り除くのが無理なら
どちらに歩けば
それを未来と呼べるのでしょう?
宙ぶらりんな ユメ 19才
宙ぶらりんな ウソ 19才
クロアゲハチョウになって
誰からも愛されたい
九分九厘ないとしても
ほんの一瞬でいいの
いいの…
出典: 19才/作詞:スガシカオ 作曲:スガシカオ
後から大人になって振り返ればなんとも些細な、そして幼稚な悩みだったかもしれません。
しかし、当時の本人にとっては目の前に見えているものが世界のすべてであって、自分自身を否定されるかのような苦しみだったりもするのです。
未来が見えない、どこに向かって歩けばいいのかわからない。
そんな微妙な年頃の若者の気持ちをよく現した歌詞だと思います。
最後に
スガシカオは歌詞はもちろん素晴らしいですが、ファンクを基調としたサウンドや美しいメロディーも大きな魅力です。
ポップな中にも生々しい人間らしさやちょっとした毒を込めるのがスガシカオのユニークさだと思います。
オフィスオーガスタを離れた現在も、精力的に活動を続けています。
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