春一番の魅力に迫る
思い出のカバーソング
ファン待望!?カバー曲
本記事でご紹介する「春一番」。皆さんは何処かで聞き覚えはないでしょうか。
こちらは1970年代に活躍したアイドル、キャンディーズの楽曲として有名な作品です。
ゆずの「春一番」はそのカバーソングとなっています。
一見ゆずとは関係のなさそうな楽曲ですが、なぜ音源化にこぎつけたのでしょうか。
ゆずと春一番の関係性
皆さんはゆずと春一番との深い関係をご存知でしょうか。
その秘密は彼らのオリジナルソングがなかった時代に遡ります。
こちらは2人が路上ライブ時代に歌っていたことのある楽曲。
デビュー後ライブでも度々披露されるほど、思い出深い一曲となっています。
ではなぜ春一番をレパートリーに加えていたのでしょうか。
流行の曲だからという理由も考えられますが、別の理由は彼らの強みにあります。
ゆずの数ある魅力の中でも特筆すべきは歌声です。
力強さと透明感を兼ね備えた歌声が映える楽曲。それが「春一番」といえるでしょう。
1番の歌詞を解説
始まり
雪が溶けて川になって 流れて行きます
つくしの子がはずかしげに 顔を出します
出典: 春一番/作詞:穂口雄右 作曲:穂口雄右
ここでは冬から春へと季節が移る様子が描かれています。
特筆すべきは2行目の表現。登場するのが成長したつくしではないことに注目です。
時期は冬の終わり、もしくは春は始まったばかりといったところでしょうか。
具体的には暦の上では春である立春の頃であると推測できます。
物語の始まりとリンクした表現といえるでしょう。
自分ではない誰か
もうすぐ春ですねえ ちょっと気取ってみませんか
出典: 春一番/作詞:穂口雄右 作曲:穂口雄右
この部分では本曲の醍醐味ともいえるキャッチーなフレーズが登場。
春の表現があるため、先ほどの答え合わせをすることができますね。
状況としては主人公ではない誰かが側にいて声をかけていると考えることができます。
では突然現れた第三者とは一体誰なのでしょうか。
現時点では具体的な描写はありません。これ以降の歌詞をみていくことにしましょう。
隣のあの子も
風が吹いて暖かさを 運んで来ました
どこかの子が隣の子を 迎えに来ました
もうすぐ春ですねえ 彼を誘ってみませんか
出典: 春一番/作詞:穂口雄右 作曲:穂口雄右
1行目は春の表現。対して2行目以降はまた主人公と一緒にいる誰かが声をかけます。
主人公の恋愛を応援するための方法は、頑張れなどの単純な言葉だけではありません。
ここで引き合いに出しているのが隣人のお話です。
手汗をかきながらも「どこかの子」が勇気を振り絞って誘った様子が目に浮かびます。
隣の家の女の子が外出する様子を見せながらだからあなたも、と言わんばかりに説得する…。
このように具体例を目の前に説明していることから、第三者が現実的な人物であると考察できます。