「数センチの距離」といっているくらいなので、主人公と「あなた」は、日頃からとても親しい仲なのでしょう。

一緒に過ごすことも多いのだと推測できます。

だから、自分が抱えている想い(=温度感)も、なんとなく「あなた」に伝わっているようです。

主人公の気持ちを薄々感じている「あなた」は今どんな気持ちで過ごしているのか、主人公はとても気になっています。

2番~ラストの歌詞

「あなた」のことが忘れられない

家に帰ってもあなたの声が私の中に鳴り響く日常
心情 きっとあなたとの日々をふっと思い出させてくれるように

出典: はじめましての気持ちを/作詞:DAOKO 作曲:神山羊

自分の部屋に戻った後も「あなた」の声を鮮明に思い出す主人公。

日常のふとした瞬間に「あなた」のことを考えてしまうのでしょう。

大好きで片時も忘れられない!という主人公の真剣な気持ちが伝わってくる歌詞ですね。

真剣な気持ちに気付く主人公

正直こんなふうに 落ちていることに
驚きな調子 本気 脳裏に焼き付く描写
放課後 教室 オレンジの夕日が

出典: はじめましての気持ちを/作詞:DAOKO 作曲:神山羊

「あなた」との関係にモヤモヤしてしまい、落ち込む主人公。

自分でも驚くくらい落ち込んでいることに気づき、真剣な気持ちを抱いていることを自覚しています。

夕日が照らす放課後の教室で、きっと主人公は「あなた」とドキドキするような時間を過ごしたのでしょう。

いつまで経ってもその時の様子を忘れることができません。

距離が近くてドキドキする主人公

数センチの距離で 沸騰しそうだわ
祈り明かした夜が明けたら ああ

出典: はじめましての気持ちを/作詞:DAOKO 作曲:神山羊

主人公は「あなた」との距離が近いため、毎日ドキドキするような体験をしているようです。

大好きな「あなた」から嬉しい言葉をもらったり、舞い上がるような行動をとってもらって、主人公のテンションは上がっています。

この恋が成就するように強く願っていたら、いつの間にか夜が明けているほど、本気で恋をしている主人公。

これだけ強く想っているのに、気持ちを伝えることができないって切ないですね…。

寂しい気持ちを抱えてしまう主人公

静まり返った部屋が変だな
天から見放されたみたいだから
逆さの雨 こみ上げる “さみしい”
誰にも届く訳ない嘆き

出典: はじめましての気持ちを/作詞:DAOKO 作曲:神山羊

「あなた」と一緒にいる時はとても楽しくて、会話も弾んでいるのでしょう。

だから、自分の部屋に戻って一人きりになると、寂しさを感じてしまうようです。

どんなに「あなた」に会いたくても、寂しい気持ちを正直に打ち明けることができない主人公。

自分の部屋で暗い気持ちを抱えたまま、嘆くことしかできないのです。

揺れ動く主人公の気持ち

毎日同じような夢を見たり
他に希望と呼べる光はない
無理だと好きだの狭間で数奇な結末
予想する欠落

出典: はじめましての気持ちを/作詞:DAOKO 作曲:神山羊

主人公の頭の中は「あなた」のことでいっぱいになっています。

なので「あなた」と一緒に過ごしたり、「あなた」と親しくなることだけが、主人公の希望であり、光なのです。

それ以外のことは、一切興味がありません。

「あなた」の夢を毎日見るほどですから、それも当然といえるのでしょう。

「あなた」に告白することについて「無理だ」と思う気持ちと「好きだから伝えたい」という気持ち。

この2つの気持ちの間で、主人公は揺れ動いています。

自分の恋の行方は一体どうなってしまうのか予想するものの、思考が欠落してしまい、未来を上手く思い描くことができないようです。

あと少しで告白できそうだけど…