Aimer【wonderland】歌詞の意味を解釈！なぜ幸せが怖い？踏み外した先の物語を読み解く

これまで少女を導いてくれていた彼もまた、時には道を踏み外し、迷うことがあるでしょう。

そんな時、次は少女が彼を導いてあげるのです。

寂しい時、苦しい時、辛い時……。

同じ気持ちを口に出し、共に堕ちていくのではなく、あくまでも私は笑っていよう。

そうすることで、彼は私の強さを頼りにしてくれるはずです。

自分が頼りにしている分、相手にも頼りにしてほしい……。

幼かった少女は、恋愛を通して1歩大人に近づいていました。

2人で過ごす日々は、幸福感に満ち溢れていながら、どこか儚い寂しさすら感じさせます。

「いつか終わりが来るのではないか」

「捨てられてしまうのではないか」

人と人が一緒にいる上で、このような不安を完全に消し去ることはできません。

しかし、自分の手が届くところにあなたがいる……これ以上何も望むものはありません。

愛する人がそこにいてくれることこそが、「幸せ」と呼べるのです。

彼のくれる日々は、まるで不思議の国で過ごしているかのように驚きで満ち溢れています。

そんな世界の中でしっかりと私を見つけて、離さないでいて……。

そんな少女の願いが感じられる終わりとなっています。

MVの最後には、黒いインクで自分の顔を汚す少女。

時に驚くほど大きく見え、時にバケモノのように見える彼……。

そんな不思議な彼の元へ駆け寄る覚悟が、その黒い顔に込められています。

ファンタジー感あふれる世界観を見事に表現したAimerさんの歌声。

一方で、日常に潜んでいる感情の数々を拾い上げ、聞き手にまっすぐ届けてくれるラブソングも見逃せません。

「カタオモイ」はその名の通り、儚い恋心を抱える少女を主人公にした楽曲です。

誰もが身に覚えのあるような切なくて甘酸っぱい気持ちに、共感すること間違いありません。

さらに、アニメ「夏目友人帳 伍」のエンディングテーマ「茜さす」も、しっとりとしたバラード。

茜色に染まる夕暮れ時に聞きたくなるような、切ない歌詞の数々がたまりません。

どこまでも届くようなAimerさんののびやかな声が、聞き手それぞれの胸を締め付けます。

梶浦由記さんとタッグを組み、日常を忘れて聞き入ってしまいそうな楽曲となった「wonderland」。

恋愛はもちろん、生きていく上では重大な決断をしなければならない時がたくさんあります。

たとえそれが周りから止められようと、時には「道を踏み外す」ことも重要です。

大切なのは自分が後悔しないかどうか。

主人公の少女は、自分の気持ちにまっすぐに、彼との未来を手に入れたのです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。