【気付かれないように/aiko】曲名に込められた意味とは？歌詞を解釈！アルバム『彼女』収録曲！

あなたには、もう別の相手ができてしまっているので、自分の気持ちに答えを出すのを焦る必要はありません。

まだ恋心があったとしても、どうせすでに叶わないものなのです。

だからこそ、自分の気持ちに整理をつけたくて色々聞きたかったのかもしれません。

そして、あなたにもう相手がいることがはっきり分かるのが、ここの歌詞です。

「指輪」という言葉からそれが分かります。

また、今さら色々聞いたとしても、もう別の相手の話しか出てこないだろうと歯がゆい想いをしているのが伝わってきます。

そして、その歯がゆさ、さらには諦めようとしている様子を握った拳が付けた爪の跡で表現しています。

拳を握るほどに我慢をしなければならないなんて、とても切ない気持ちが聴いているこちらにまで浸透してきます。

しかし、我慢も限界でついにあなたに聞いてしまいます。

「今の事　今の彼女」と続くここの歌詞からは、「今の事」を先に提示することで、その後の「今の彼女」をついでのように感じさせる効果があるのではないでしょうか。

でも、本当に聞きたいのは「今の彼女」のことで、それを悟らせないようにそうしていると想像できます。

そして、ここでついに「彼女」という言葉が出てきました。

この曲の物語に登場する自分自身がすでに第三人称としての「彼女」であるにも関わらず、さらにその先に別の「彼女」が存在し、登場してくるのです。

前述もしましたが、このアルバム内で唯一出てくる「彼女」という言葉が、あなたにできた別の彼女というのが、とても切ない気持ちにさせられます。

しかも、その彼女のことがあなたは「すごく好き」と語られていて、より切なさが滲み出ています。

昔は自分がそう言われていたはずで、とても悲しい想いをしているはずです。

しかし、そんな自分を振り払うかのように、そして、あなたにそれを気付かれないように振る舞っていて、aikoの歌詞特有の健気な女性の気持ちがふんだんに盛り込まれた歌詞になっています。

そして、さらに健気な気持ちが歌われていきます。

別れた時のことを思い出し、後悔が蘇ってきているようです。

ここの歌詞からは、あなたとの別れがつらかったことも窺えます。

しかし、最後にはそれを乗り越えてきた自分をちゃんと認めてあげて、これからの自分に希望を見出だしていこうと決意しています。

そして、最後に再び、度々繰り返されてきた歌詞が出てきます。

後悔してしまっている自分を振り払うように、そして、あなたに未練があることを悟られないように気丈に振る舞う目一杯の健気さを表現し、締めくくられていきます。

いかがでしたか？

「気付かれないように」の歌詞は、未練のある元彼に今の自分の気持ちを悟られないようにする健気な女性の気持ちが描かれていました。

歌詞を見てみると「気付かれないように」の対象は、元彼だと考えられますが、きっとその周りの友達にも気付かれないようにしたいし、もちろん今の別の彼女にも気付かれないようにしたいと考えているのではないでしょうか。

このように誰にも自分の気持ちを悟られないようにするのは、とても労力のいることだと考えられます。

これこそまさに、aikoの歌う健気な女性の姿の真骨頂と言っても過言ではないでしょう。

また、きっとリスナーの中には同じような経験をしたことがある人もいることでしょう。

そんな女性はもちろんのこと、物語を男女入れ換えてみれば、男性でも共感する部分は大いにあります。

男性でも女性でも受け入れられる歌詞がaikoの魅力の1つであり、人気の理由ではないでしょうか。

そんなaikoの魅力がぎゅっと詰まった「気付かれないように」、ぜひ聴いてみてください。