TVアニメ「僕のヒーローアカデミア」とは
TVアニメ「僕のヒーローアカデミア」とは下記のような内容の作品です。
「“無個性”」だった主人公が最高のヒーローを目指して成長していくヒーロー漫画作品。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/僕のヒーローアカデミア
叶えたい願いを胸に抱く
迷いを断ち切って
手にしたい光がある君は今 寄る辺も無くひとりで岐路に立つ
もう後戻りできぬように、と今 横切る不安を殺して帰路を断つ
出典: 航海の唄/作詞:さユり 作曲:さユり
「光」とは叶えたい願い事を表しています。
「君」はある願望を持つのですが、そのためにはたったひとりで選択をしなければなりませんでした。
たったひとりで重大な決断をくだすことに不安を感じるのも無理はありません。
ですがそんな心細さを押し殺して、決意を固めます。
ここで重要なのは「キロ」と「タツ」という同じ音で真逆の印象を与えている演出です。
前半では心細さ、後半では決然とした意志という風に「君」の心の動きを明確に表現していました。
失いがたい光だった 優しい易しい あいだった
出典: 航海の唄/作詞:さユり 作曲:さユり
ここで、元々望みを手に入れていたことがわかりました。
「光」の説明として後半にかかってくると考えると「光」とは「あい」を意味していると考えられます。
ですが、2度目の「やさしい」を「易しい」と表現していることが気になりませんか。
つまり「あい」とは、手に入れるのも容易なものだったのではないでしょうか。
だからこそ「愛」ではなく「あい」と表記していたと考えられます。
「君」は容易に手に入る「あい」ではなく、なかなか手に入らない「愛」を願っていたのです。
では、手に入れにくい「愛」とはどんな愛なのでしょうか。
不完全でもかまわない
それでも、君は行くんだろ
足りないものは足りないままで構わないよ、今から探しにいこう
出典: 航海の唄/作詞:さユり 作曲:さユり
「君」はたやすく手に入る「あい」を振り払い、叶えたい願いのために進み始めます。
不完全なままでもかまわない、これから手に入れていこうという決意が伝わってきました。
欠けたままでもいいというのは、ありのままの自分を受け入れるということです。
それは不完全な自分を肯定することを意味しています。
自己肯定とはつまり、自分を愛するということに繋がるのではないでしょうか。
確かに自己肯定感の低い人にとってありのままの自分を受け入れることは難しいでしょう。
まさに、なかなか手に入れることができない「愛」といえます。
容易に手に入る他者からの「あい」ではなく、ありのままの自分を受け入れる自分への「愛」。
そんな自分になることを目指すことが、「君」が叶えたかった願いなのではないでしょうか。
ただ覚悟するだけ
静かな決意
強さは要らない 何も持って無くていい 信じるそれだけでいい
出典: 航海の唄/作詞:さユり 作曲:さユり