鬼才!ぼくのりりっくのぼうよみが送る1曲「Sunrise(re-build)」
動画サイトへの楽曲投稿がきっかけで注目を浴び、高校3年生、17歳という若さでメジャーデビューを果たした鬼才「ぼくのりりっくのぼうよみ」。
今回は2015年12月16日にリリースされた彼のデビューアルバム「hollow world」に収録されている1曲、「Sunrise(re-build)」を紹介します!
夏を感じる癒しのラップを堪能
ぼくのりりっくのぼうよみの持ち味は、なんといっても柔らかい声で歌われるラップでしょう。
「Sunrise(re-build)」は、持ち前の柔らかさと、優しく繰り返されるギターの音色が重なって、まどろみの中へ連れて行ってくれるような、そんなイメージの楽曲になっています。
そしてどこか夏を思わせるこの曲。
曲の後ろでカモメの鳴き声や波の音が聞こえてきそうな、そんな情景が浮かんで来ます。
MVは東市篤憲が手掛けた3部作!
「Sunrise(re-build)」は楽曲もさることながら、ドラマの隠されたMVが話題になっています。
その内容は、同じくぼくのりりっくのぼうよみの楽曲、「sub/objective」「CITI」のMVから連なる3部作!!
3作品とも、BUMP OF CHICKENの「Ray」「Butterfly」などのMVを手掛けたことで知られる、東市篤憲が監督を務めています。
3作品を通して、男女3人の友情を描いた物語になっているのですが、一番最後に発表された「Sunrise(re-build)」のMVは、話の流れでは他の2作品の間に位置するものでしょう。
物語を通して深まっていく3人の仲、そして成長していく3人。
MVは単体でも楽しめますが、3作品続けて見ることでさらに奥深い内容を味わえます!
繰り返す日々を描く「Sunrise(re-build)」の歌詞に迫る!
「Sunrise(re-build)」の歌詞は、なにげなく繰り返される日々を歌ったものです。
日々に抱く虚無感、いつも同じことを繰り返す自分への苛立ち。
その中でも僅かに抱ける希望。
そんな葛藤を詩的に表現した歌詞はまさに芸術品。
ここから少しづつ、その内容を紐解いていきましょう。
無力な自分
やるせない思いが
全てを覆ってしまえば
逃げ場を無くして
慣れきったloneliness
空っぽのeveryday
いつまでもtolerate everything
取り残されていた いつの間にか
出典: Sunrise(re-build)/作詞:ぼくのりりっくのぼうよみ 作曲:shirothebeats、ぼくのりりっくのぼうよみ
1番Aメロの歌詞です。
逃げ場のない虚無感が主人公を襲っている描写がされています。
ここで歌われているのは、繰り返す日々に不満を抱きつつも、変えられない自分の無力さでしょう。
自分は孤独だし、なんの中身もない毎日を送っている。
そう思いつつも、毎日を容認するうちに、周りからも取り残され、さらに孤独になっていく。
そんな内容が、嘆くように歌われます。
明けない夜はない
乾いた日々を彩る色
朝が来てる からまた笑う
隠れた星の裏側で踊り出す
無くしたものを見つける色
朝が来たら照らすSunrise
光りに包まれたままで踊り出す
出典: Sunrise(re-build)/作詞:ぼくのりりっくのぼうよみ 作曲:shirothebeats、ぼくのりりっくのぼうよみ
サビの歌詞です。
どんなに落ち込んだって、悩んだって、朝が来れば太陽が昇って、街に色を付けていく。
朝が来るから、また笑っていられる。光が照らしてくれれば、失くしものも探すことができる。
明けない夜はないという事実が、繰り返す日々の中に「何か変えられるかもしれない」という小さな希望を感じさせているのでしょうね。
生きてるだけで充分?
昨日の失敗 一昨日の失態
いつだって頭のなか渦巻いてる
重ねたミスがつけた傷が
今の自分を突き刺して笑ってる
回ってく世界のその中で
変わってく街その裏側で
いつまでかわらない mylife
誰かの代替として生きる毎日を
肯定できたならgoodday
想定とは違ったfeeling
生きる意味に囚われたwe are
でも目を覚ませばまた始まるnewday
出典: Sunrise(re-build)/作詞:ぼくのりりっくのぼうよみ 作曲:shirothebeats、ぼくのりりっくのぼうよみ