霧に届ける願い
いつか二人で つかむ幸せ
祈っておくれ 夜霧 夜霧
出典: 夜霧よ今夜も有難う/作詞:浜口庫之助 作曲:浜口庫之助
幸せでいられるのは霧の中だけ…こんな恋はふたりが望んでいる恋ではありません。
霧が消えてもふたりは幸せの中にいることを願っています。
心に忍び寄るのは、霧と一緒に恋が消えるという恐怖…。
それでも今夜の霧の中で強く願えば叶う幸せを求めて肩を寄せ合います。
同じ霧の中にいることができる時間…それが今の1番の幸せ。
霧だけが知っている愛の行方。ふたりのそばにただあるだけの今夜の霧。
ふたりと霧が作る優しい時間がもう少し続くことを、目を閉じて祈ります。
今夜は夜のままで…
途切れない感謝を…
僕らはいつも そっと言うのさ
夜霧よ今夜も有難う
出典: 夜霧よ今夜も有難う/作詞:浜口庫之助 作曲:浜口庫之助
霧の中でしか会えないふたり。幸せの見えない恋。笑って話せない未来。
ここまでは歌詞はネガティブなワードで綴られてきました。
叶わない恋に泣き、その様子を涙をこらえて見つめている…周りは空気に重さがあるような霧と夜。
でもこのまま夜が明けなければ、ふたりだけの世界が続きます。
今この時ふたりは幸せです。絵に描いたような幸せ…夢でしか見たことがない幸せの中にいます。
幸せを作ってくれた夜の霧に告げる感謝の言葉。
辛くて苦しいからあきらめてしまうのではなく、今の幸せな時に感謝をするのです。
心を少しだけでも上向かせることができれば、明日も見えてくる…。
悲しみの中で立ち止まるだけではなく、どこかにある出口を目指したい。
その力は今の幸せに感謝をすれば授かることが出来るのでしょう。
強いだけではありません。涙が止まらない人のために必要な優しさを持ち合わせています。
ふたりの幸せのために告げる感謝は、ふたりだけにしか聞こえません。
今夜はまだ霧が出たままです。ふたりで見た幸せはいつまでも霧の中にあります。
最後に
でももし楽曲だけが世に出たとしても、石原裕次郎さんの代表曲になったことは間違いありません。
歌詞とメロディーは嫌味のない、こじゃれた雰囲気。歌に思いを入れ過ぎない、抜け感のある歌声。
カッコイイの代名詞ともいえる石原裕次郎さんそのものをテーマにした楽曲です。
残念ながら石原裕次郎さんの生の声で「夜霧よ今夜も有難う」を聴くことは出来ません。
だからこそ昭和を代表する名曲と名映画を残してくれたことへ「感謝」をしたくなります。
沢山の「有難う」が、霧が晴れた太陽に届くことを願って…。
画面は小さくても輝きはそのままに
石原裕次郎さんも浅丘ルリ子さんも、1960年代の主な活躍の舞台は映画でした。
1970年代に入ってから活躍の場がテレビドラマへシフトチェンジ。
スクリーンから家庭のテレビサイズに変わってもふたりの活躍は続きました。
浅丘ルリ子さんは今も、女優というスポットライトを浴びるのに相応しい存在ですね。
次にご紹介したいのは、その浅丘ルリ子さんが1972年に主演をしたTVドラマの主題歌。
時代が進み明るく生きる女子と周囲の人たちを描いたドラマに流れたのは「さよならをするために」。
歌を担当したのは切なさの中の爽やかさが魅力のビリー・バンバンのふたりです。
そして歌詞に隠された秘密は?愛と優しさを忘れずに解釈をしています♪
ビリー・バンバン【さよならをするために】歌詞の意味を徹底解釈!作詞者の実体験が元に?切ない名曲に迫る - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
男性デュオの草分けビリー・バンバンが歌った「さよならをするために」。作詞を担当したのは今現在も活躍中のベテラン俳優。実際に体験したことを歌詞にするなんて、プライバシーは大丈夫なのでしょうか?そんな余計な心配は必要ないようです。愛に溢れた歌詞は今なお聴き継がれる優しさを止めようとはしません。
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