「Secret Code」の基本情報
「Secret Code」はKinKi Kidsが2008年にリリースしたシングルで、それまでにないジャズテイストのサウンドが魅力の作品です。
アレンジには、シングル「カナシミブルー」や「永遠のBLOODS」を提供したことでも知られる堂島孝平さんが関わっています。
ビッグバンド風サウンド
「Secret Code」のサウンドはジャズのビッグバンド風で、都会的な魅力を持っています。
ジャズドラムが刻む軽快なリズムと、トランペットやトロンボーン、サックスなどが作り出すブラスサウンドが、楽曲のアクセントとなっています。
また、その伴奏に呼応するように伸びやかに歌うKinKi Kids二人のボーカルからは、音楽的な幅の広さが感じられます。
「Secret Code」の歌詞をチェック!
ミステリアスな女性
どこか冷めきっているキミの
瞳の奥に潜んでいるのは
見憶えのない 終わった恋のカケラ
パッと見の最初の印象は
高飛車で上から目線
ちょっと嫌な女
でも・・・勘違いだったみたい
出典: Secret Code/作詞:Satomi 作曲:井上日徳
ある女性との出会いのシーンから物語はスタートします。
この歌詞から浮かび上がるのは「ミステリアスな女性」。何か秘密を隠したような瞳を持つ彼女がそこに居ます。
「最初の印象」で「ちょっと嫌な女」だと感じてしまうような、そんな冷めた態度で接する相手に、どこか不思議な魅力を感じてしまう主人公。
実は過去の恋に傷ついた弱い女性だったのです。
見えそうで見えない
キミの心のなか
過去は気にしない
タイプだけれど
出典: Secret Code/作詞:Satomi 作曲:井上日徳
見え隠れする相手の過去。思いがけずそれが気になってしまう。
「見えそうで見えない」という描写からは、彼女の持つ物憂げな表情や仕草、言葉遣いなどが思い浮かべられます。
心の中を見せて欲しいと望む主人公
雁字搦めの愛だってイイ
男心を本気にさせられた
秒針が進むほど何故か不安になってゆく
今夜このまま腕のなか
すべてを隠さず見せてくれ
閉ざした 心の鍵は
どんな シークレットコード?
出典: Secret Code/作詞:Satomi 作曲:井上日徳
タイトルにもなっている「Secret Code」とはすなわち「暗証番号」。
秘密を語りたがらない女性の心を「鍵がかかった状態」であると描写して、彼はその鍵を手に入れたいと切望します。
彼女を「腕のなか」に抱き寄せていながら、その秘密を解き明かせずに時間が過ぎていくことがもどかしい。
本気で愛してしまったからこそ、自分に心を開いてほしい。主人公はそう願い、またシークレットコードを探すのです。
表情や仕草から見える過去の傷
淋しげなキミの口元
無理矢理"笑う"・・・それがツライ
いったいどんな愛をしてきたんだい?
出典: Secret Code/作詞:Satomi 作曲:井上日徳
ここでまた描かれる彼女の表情。淋しげな口元、そして無理に作った笑顔などは、まるでその過去の傷を語るようです。
相手の素姓を探りながらも、表面上はそれを隠すように、何ごともないかのごとく平静を装って相手と接する主人公。
この断片的な歌詞から、そんな焦りの気持ちが読み取れます。
心を閉ざしても
前には進めないよ
過去もキズも全部
受け止めるから
出典: Secret Code/作詞:Satomi 作曲:井上日徳