自分たち二人がこれからもっと親密になるために、心を開いてほしいと彼は呼びかけます。
彼女のミステリアスな態度によってうろたえてしまう、どこか臆病で頼りない主人公が発する「受け止めるから」という強気な言葉。
その表現からは、強がりとも決意とも取れるような複雑に揺れる感情が見え隠れします。
さらに強気な発言から感じ取れる心
雁字搦めの愛だから
どんどん深みへハマってく
もし、キミがこの気持ち
弄んだとしても
わざと罠へと飛び込んで
素直な気持ちを見せてやる
裸の笑顔を
いつも見せて欲しいから
出典: Secret Code/作詞:Satomi 作曲:井上日徳
彼女が心を閉ざすほどにそれが気になってしまい、さらにもっと知りたくなってしまう。
いわゆる「小悪魔」的な女性の姿もそこに浮かび上がります。
ここでは、さらに主人公の強気な発言が続いて、どうしても彼女の心の中を見たい、という決意がさらに深まっていくようです。
鍵が開けられるのを待っているのか
つめたい鍵穴を
そっとなぞるキミを
やさしく抱きよせ
熱いキスしよう
出典: Secret Code/作詞:Satomi 作曲:井上日徳
閉ざされた彼女の心の扉、そしてそれを開けるための鍵穴をなぞっているのは彼女自身です。
鍵が解かれることを待っているのか、あるいはそうさせないように鍵を守っているのか。
短い描写からそんな彼女の仕種が想像できます。
ついに手にすることができた「シークレットコード」
雁字搦めの愛だってイイ
男心を本気にさせられた
秒針が進むほど
キミをスキになってゆく
今夜はこのまま腕のなか
すべてを隠さず見せてくれ
手にした 答えは
愛へ続く シークレットコード
出典: Secret Code/作詞:Satomi 作曲:井上日徳
主人公は、解き明かすことのできた答えを「愛へ続くシークレットコード」だと表現します。
彼女が心を開いてくれたことによって、自分の愛はそこからさらに続いていく。
相手の心に残るいろいろな傷もすべて受け止めて進んでいけるという、未来を予感させる描写によって物語が締めくくられていきます。
ドラマ「33分探偵」とは?
「Secret Code」が主題歌となったドラマ「33分探偵」とは、コメディタッチで描かれるサスペンスドラマで、「33分」とはこのドラマの放送時間を指しています。
「簡単に解決できる事件を33分間持たせる」というテーマのもと、剛くん演じる主人公「鞍馬六郎」がそのために取る言動の面白さがこの作品の魅力となっています。
サスペンスドラマとは本来シリアスで、かつ真犯人を探すためのプロセスを描くものですが、本作ではそれを逆手に取って、既に分かっている犯人をわざわざ遠まわりする謎解きによって視聴者に提示します。
サスペンスとしては斬新な表現手法を採った異色のドラマとして、当時話題となりました。
また、フジテレビ系ドラマとしてのさまざまなパロディや、随所に取り入れられたギャグなどもその人気の理由となっています。
最後に
「Secret Code」の歌詞の意味についてまとめてみました。
秘密を持つ女性の心を開くためのもの、そして主題歌にもなったドラマの「謎解き」にも通じる「鍵」というテーマ。
聴いているこちらも同じようにその謎を知りたくなってしまうような、そんな怪しげな歌詞に仕上がっています。
本作が気になる方は、同じように、「暗号」をテーマにしたKinKi Kidsの下記楽曲についてもお楽しみいただけるはずです。
【銀色 暗号/KinKi Kids】剛と光一の共作曲の歌詞の意味を徹底解釈♪切なくて美しい曲と話題! - otokake(オトカケ)
KinKi Kidsはアイドルグループにはめずらしく、自ら作詞・作曲した楽曲をKinKi Kids名義でいくつか発表しています。その中から、謎めいた内容で話題となった「銀色 暗号」の歌詞について紹介します。
「Secret Code」での揺れ動く主人公の心と、相手の女性との駆け引きのようなものが楽しめる、ちょっと大人な雰囲気を是非みなさんも堪能してください。
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