「オー・ベイビー!

あなたは私の愛をトップ、トップ、トップ、トップ、最優先事項にしてくれる

あなたは私の愛を最優先してくれる

オー・カモン・ベイビー!

あなたは私の愛をトップ、トップ、トップ、トップ、一番に考えてくれる

あなたは私の愛を最優先してくれる」

タイトルの意味が如実に分かる箇所です。

「top」という英語には様々な意味が当てられます。

すでに和製英語として長い間定着しているので「トップ」で理解していただいて大丈夫でしょう。

涙を流してやっと獲たものは心の広いパートナーの愛でした。

常に自分のことを考えてくれている相手は貴重です。

誰しも他人よりも自分のことが可愛いもの。

その点、このパートナーは私のことを最優先に考えてくれます。

自分よりも大切な人をパートナーにしなさいという考えの人も世界にはたくさんいるでしょう。

私は運良くこうした男性を振り向かせることができました。

献身的な愛というものは恋愛においても最善のスタイルであるはずです。

こうした愛し方をできるように自分を磨き上げてゆきたい。

「Love On Top」を聴いているとこうした愛が理想的だなあと考えさせられるのです。

リスナーの皆さんはパートナーが望むときに仕事を放棄してまで駆けつけられるでしょうか。

様々な束縛を理由にして仕事だけは放り出さないための言い訳を重ねるでしょう。

しかしこうした風潮は愛に優しい社会といえるでしょうか。

社会全体に人間の本質への理解がないとこうした愛は育むことができません。

献身的な愛で未来を拓く

ビヨンセ【Love On Top】歌詞を和訳して解釈!陶酔してるだけじゃない?涙の先に見える価値とはの画像

Baby, baby, I can feel the wind whipping past my face
As we dance the night away
Boy, your lips taste like a night of champagne
As I kiss you again, and again, and again, and again

出典: Love On Top/作詞:The-Dream, Shea Taylor & Beyoncé 作曲:The-Dream, Shea Taylor & Beyoncé

「ベイビー、ベイビー 風が私の顔に吹いてくるのを感じられる

私たちふたりが一晩中踊り明かすと

ボーイ あなたの唇はシャンパンで乾杯した一夜のような味がする

だから私は何度も何度もあなたにキスをし続けたの」

ダンス文化の中で暮らしているビヨンセの愛。

一晩中、踊り続けることもしばしば。

好きな人とダンス・フロアで過ごせるのは本当に心も踊ります。

アルコールを摂取しながら踊り続けるという意味なのでしょうか。

あなたのキスの味はシャンパンのようだといいます。

こうしたゴージャスな表現を加える辺りがビヨンセらしい歌詞です。

夜の間、ダンス・フロアで遊んで周囲も気にせずキスの

日本社会はバブル経済期の放埒さが徐々に萎縮してきてしまった印象があります。

バブル経済の頃の規範を無視した何でもありの空間は祭りの様相でした。

しかしこうした時代は呆気なく崩壊して「失われた30年」を経て恋愛の草食化が進みます

またアメリカ合衆国の景気が良い風潮を憧れとして見る時代に逆戻り。

そうした傾向の中でビヨンセの歌の世界は分かりやすいロール・モデルとして機能しています。

それでもこの歌「Love On Top」が伝える愛の本質は献身的な愛の姿です。

ゴージャスな恋愛風景は真似できなくても、献身的な愛でしたら自分を磨けば獲ることができます。

「Love On Top」と新時代

新しい時代の息吹を感じる

ビヨンセ【Love On Top】歌詞を和訳して解釈!陶酔してるだけじゃない?涙の先に見える価値とはの画像

Baby, baby, it's you
You're the one that gives your all
You're the one that always calls
When I need you everything stops
Finally you put my love on top

出典: Love On Top/作詞:The-Dream, Shea Taylor & Beyoncé 作曲:The-Dream, Shea Taylor & Beyoncé

「ベイビー、ベイビー あなたなの

自分のすべてを私に捧げてくれるのはあなただけ

私が呼び出すことができるのはあなたひとり

私があなたを必要とするとき すべてを投げ出してくれる

とうとうあなたは私の愛を最優先事項にしてくれた」

間にたくさんのリフレインが挟まれましたがいよいよクライマックスになります。

様々なラインが繰り返されているので本当のクライマックスだけを抜き出しました。

「Love On Top」の哲学がびっしり詰まっています。

愛の言葉が惜しげもなく語られているのです。

正統的な黒人音楽への回帰の部分と新しい時代の価値観が共存しているのを読んでいきましょう。

男女が支え合う愛って何だろう

女性の側もすべてを捧げる気持ちがあり、男性の側も過剰なくらいに献身的です。

紳士と淑女の恋愛。

大人の愛。

パートナーとの完全な信頼関係を築いた上で愛の悦びを楽しむことが先進的な社会での愛のモデル。

日本社会にいるとこうした愛の姿にリアルな感触を獲ることができないかもしれません。

しかし本当に進んだ社会で対等な男女関係というものはこうした確固としたものなのでしょう。

ビヨンセがリスペクトを示した1970年代の黒人音楽は対等な男女関係を描いていません。

しかし黒人自身の権利を主張するアーティストが社会の周縁にいる人たちを勇気付けたのです。

黒人の権利拡大と女性の地位向上の運動は同盟関係にあるくらい似通った性質を持ちます。

ビヨンセは先人たちが築いてきた社会の中でさらなる男女平等を推し進めるために歌うのです。

Love On Top

私の愛が最優先になるという意味だけでは足りません。

社会の隅々まで愛を最優先事項にしよう。

その愛の形は旧来の男女関係ではなく新しい時代の価値観によるものに置き換えてみたい。

ビヨンセが最も独創的なSSWと称賛されるのはこうした時代感覚が先鋭的だからです。

愛には愛で応えて欲しい。

その愛のスタイルを歌詞にするとこのようなお互いが献身的に接する愛になります。

パートナーがあなたを必要とするときに仕事を放棄してまで駆けつけることが許される進んだ社会。

そうした社会にならないと「Love On Top」の世界観は成立しないのです。

愛を最優先事項に。

人として、そして社会全体がそのように先進的になる。

まだまだこうした進んだ社会は遠くにしか見えません。

それでも人類が進むべき道のようなものがこの曲に歌われています。

できることは何でもしていきたいと反省させられる歌詞でした。

ビヨンセが贈ってくれた愛の讃歌をリピートして明日の生活を考え直したいです。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

OTOKAKEとビヨンセの奇跡

ビヨンセ【Love On Top】歌詞を和訳して解釈!陶酔してるだけじゃない?涙の先に見える価値とはの画像

OTOKAKEにはビヨンセの関連記事がたくさんあります。

その中から「Love On Top」同様にアルバム「4」の楽曲をご紹介。

Best Thing I Never Had

最高な恋も冷めてしまった訳は何でしょう。

ビヨンセらしい強烈なスラングに震えます。

この曲の歌詞を和訳して解説いたしました。

ぜひご覧ください。

ビヨンセが2011年に発表したシングル「Best Thing I Never Had」は恋の終わりをユニークに描いた歌詞として有名です。別れた相手への悪意を隠そうともしない女性の姿が凛々しいです。この曲の歌詞を和訳して解説いたしましょう。

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